私たちに何ができるのだろうか?

また、小さな命が危機に瀕している。
児童虐待によってだ。

4歳虐待容疑で父逮捕 長男重体、名古屋

ニュースは数日でリンク切れになるので、ここに小さな文字でそっと引用しておく。

 名古屋市港区で男児が頭部や腹部にけがを負い意識不明の重体で病院に運ばれた事件で、港署は31日、長男(4つ)を虐待したとして、傷害の疑いで、父親の無職浅野隼也(じゅんや)容疑者(25)を逮捕した。
 逮捕容疑では、28日午後5時ごろから30日午後6時ごろ、同区知多のマンションの室内で、長男の顔や胸、腹などを何度も殴り、全身を足げりし、頭蓋(ずがい)内出血や右胸内出血などの大けがをさせたとされる。
 30日午後7時25分ごろ、同居する浅野容疑者の元妻(26)から、「子どもの意識がない」と119番通報があり、救急隊が駆けつけたところ、長男がぐったりとしていた。長男は市内の病院に運ばれたが、意識不明の重体。
 港署によると、意識不明となっているのは浅野容疑者と元妻の間の長男。元妻は事情聴取に対し、浅野容疑者が子ども部屋に長男を呼びに行ったが、その後、怒鳴り声が聞こえたため様子を見に行くと長男が倒れていたと説明している。元妻は体調不良で別の部屋で寝ていた。
 一家は浅野容疑者と前妻の女性、長男、長女(2つ)、現在の妻(19)の5人暮らし。港区によると、男児について、両親から自宅近くの市立保育園に入園希望が出されたが、今年3月に経済的理由で両親が取り下げ、男児は入園しなかった。
 調べに対し、浅野容疑者は「しつけとしてやった」と容疑を認めている。港署は長男の全身に打撲痕があり、古い傷あとも残っていることから、以前から虐待を受けていた可能性もあるとみて捜査している。
 現場のマンションは民家や集合住宅が立ち並ぶ住宅街にある。住民らによると浅野容疑者は近所との付き合いは少なかったという。


家庭の崩壊、経済的困難、夫婦関係の破綻等々、児童虐待のハイリスク要素はてんこ盛りだったのだが、児相は介入し助けることはできなかったし、民生委員、主任児童委員等による地域の見守りも機能しなかった。
 この家庭(と言える代物かどうかは別問題として)の異常な実態をどこまで、行政は掴んでいたのだろうか。法は、どこまで掴むことを可能にしていたのだろうか。
 無職の父、前妻とその子ども、現在の若い妻それらが同居する狭い空間。
このような環境で子どもたちは、どのように育っていくのだろうか。

 児相を責める気も、地域を批判する気も毛頭無い。勿論、この親(社会的にはそう呼ぶに値しないが、生物学的には紛れもなく"親"だ)を責める気力もない。

 ただ、胸の中を、深い悲しみと、鉛のような重く暗い澱のようなものが静かにうごめいているのを感じるだけだ。

 私たちの社会は、どうしたらこの子を救うことができたのだろうか。

批判や非難はもう沢山だ。(このような)親が駄目なことは分かり切っている。批判しても、厳罰化しても(このような事例の)根絶は極めて困難だろう。

私たちはどうすべきなのだろう。何をしたらよいのだろうか。

8月30日の投票に向けて、候補者たちはどのようなビジョンをもっているのだろうか。聞いてみたいものだ。



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by taketombow | 2009-07-31 22:39 | ニースに接して  

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