てんかん革命―「難治てんかん」に挑む脳外科医と母たち

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大脇 游 (著)
ISBN: 4259546597   家の光協会・刊
定価(1890+TAX)円

 「てんかん」という病気への見方を根本から変える本だ。難治性てんかんの子をもつ著者がその教育・療育をめぐり、周囲の偏見と闘いながら外科的治療法に辿り着いていく。
 従来、「てんかん」は精神病と考えられていた。脳の上に発生する神経的けいれん、それを繰り返す度に脳は大きなダメージを受けていく。それを、脳梁離断、MSTという外科的手法により解決していくというのだ。
 精神・神経的領域への外科的手法というと、悪名高き「ロボトミー」手術がある。その社会的後遺症もあり、精神神経領域での治療は、長い間薬物療法が中心だった。その流れの中で、外科的治療に取り組んできたのが清水弘之医師らである。その歩みの困難さは相当なものだったと思う。
 この本に敢えて苦言を呈するとしたら、「難治性てんかん」に対して手術療法があたかも、万能のような描き方をしていることだ。もちろん、失敗例、マスコミの批判とうについても触れられているが、全体的にそのような印象をうけてしまう。
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by taketombow | 2005-07-25 10:41 | 私の本棚から  

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