学校でこそできることは、なんだろうか

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里見 実 著
ISBN: 4811807162 太郎次郎社エディタス ・刊
定価 2,520(税込)円


 冒頭に福沢諭吉の「学問ノススメ」の一節を引用し読み説く。
「天ハ人ノ上ニ人ヲ作ラズ人ノ下ニ人ヲ作ラズ・・」人間の平等を唱ったものととらえられていたこの書を、作者は社会的不平等を正当化するものとしての見方もあることを指摘する。「本来平等であるはずの人間に格差が生まれるのは、学ぶ者と学ばないものとがあるからだ」という部分に学歴による差別を正当化する考えが伺えると。「学力」「学ぶ力」「教育」これらの意味を再び問い返し、現在の学校の果たす機能と限界を具体的に示すことをねらっている。しかし、一冊の書物の中に詰め込む内容を欲張りすぎたようで言いたいことが明確に伝わってこない。様々な教育論、教育実践等が紹介されており、作者が伝えたいそのイメージはなんとなく分かる。でも、この書名にある「学校でこそできることは、なんだろうか」に対する答えはとうとう見つからないまま読了した。
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by taketombow | 2005-07-25 13:34 | 私の本棚から  

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