アスベスト問題は「公害」?

 アスベストによる中皮腫の被害が深刻化している。実体が明らかになるにつれ、その被害は拡大していくだろう。

 これは労働災害でなく「公害」なのだ。

加害企業は口をそろえて言う。「法に基づいて生産した」「法令違反はない」確かにそうだろう。水俣病、イタイイタイ病、薬害エイズみなそうだった。当時法制度は甘かった。それを良いことに、各企業は利益確保に走った。「従業員、周辺住民の健康」などという発想は、最初からなかっただろう。危険に気付いた行政が、規制をかけようとすると、各企業・団体は「族議員」を使い骨抜きにしようとする。行政の担当者も、どうせ数年だけのポストだから、対立より協調を選択する。ごり押しをする議員に楯突いてそのポストを追われるより、言うことを聞いていた方が見返り(当然モノやカネではないが)は遙かに大きい。そのとき、「国民の安全」は彼らの頭の中にはない。

かくして、被害はいつも弱い者のところへ集中する。その補償を求めようにも、裁判での立証義務の壁は高くて、長い年月と費用が必要だ。

いつも泣くのは私たち国民だ。

でも、考えて欲しい。このような馬鹿な議員を選出したのも、利益誘導型の政治を実質的に支えているのも、他ならぬ私たち「国民」なのだ。

「この程度の国民に、この程度の政治

国民が一人一人が、政治の批評をし、公務員を血祭りに上げる前に、暗躍した政治家にももっと目を向けて欲しい。いい加減な政治家を選び、彼らに好き放題をさせていたのは、私たち有権者なのだ。
 あれほど批判を浴びながら、議員年金、議員退職金、定数不均衡など殆ど変わっていない。あれこれ言いながら変えようとしないではないか。
地方議会の政務調査費問題でもしかりだ。「使途を公開する」たったこれだけのことでもやろうとしていない。

それを私たちは放置している。

かれらの政策、国会での実際の投票行動をもっと吟味して選出するようになれば、世の中は確実に変わると思う。

口だけの批判では、世の中は変わらない。まして、棄権なんてもってのほかだ。
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by taketombow | 2005-07-25 15:24 | ニースに接して  

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