林道を車が塞いで

yanaseさんの投稿を読んで思い出したこと。

昨年、前の職場の仲間と愛知川朔行へ行ったときのこと。
車を止めてあるところの近くで、ヤンキー風の若者が焼き肉の用意をしていた。余り積極的に関わりたくないなと思いながら、脇を通って車の近くへ行こうとすると、

「あのう、マッチもってないっすか?」

焼き肉をしに来たのに、マッチを忘れたらしい。後は帰るだけだから、マッチはもう必要ない。持っているマッチも、携帯ライターも全部あげた。話をしてみると、そんなに嫌な感じのする若者ではない。それに、本当のヤンキーなら、たかが焼き肉で、こんな山奥まで来やしない。非常食として準備し残った食料も、携帯燃料も全部あげた。
 自分たちの荷物を整理して、車を出そうとしたら林道を車が塞いでいる。当然彼らの車と思い声をかけた。

「すいません。車を少し動かしていただけませんか」
「えっ?それは僕たちの車じゃありませんよ。さっきカップルが上へ上がっていきましたよ」
「えっ!」

近くを探してもそれらしい姿は影も形もない。車は狭い林道を塞いでいる。
私の車は4WDだから、約1メートル程横へ移動すれば、路肩を利用して何とか脱出できそうだ。しかし、私たちの仲間は、私のほかには、男性は一人だけ。後二人は力とは無縁の女性。

すると、そこへ先ほどの若者達。

「手伝いましょうか?」

渡りに船とは当にこのこと。手伝ってもらい、いとも簡単にその車を動かすことができた。後は4WDモードで路肩を強引に切り抜ける。

最初から、そんなつもりは無かったのだが、マッチ、携帯燃料と僅かな食料でピンチを切り抜けることができた。

最初から、第一印象だけで冷たい対応をしていたら、こんなに気持ちよく協力してくれなかっただろう。

「情けは、人のためならず」とは本当だなと、しみじみ思った。
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by taketombow | 2005-08-08 01:11 | 私の山歩き  

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