山靴の忘れ物

三重県 女性のための登山、山登りクラブ

山靴の忘れ物の写真を見て、思わず笑ってしまった。

この場合、忘れたと言っても、多分下山後のことだ。新たに山靴を買うための出費は痛いが、大勢に影響はない。

でも、冬山に登るのに山靴を忘れるような粗忽者がいるとしたら、これは致命的だ。

誰かって? 勿論、私だ。

1年前の正月のことだ。かねてから、元旦登山をしようと準備していた。元旦は朝食が11時頃になる。それまでに帰宅すれば何の支障もない。

山頂での昼食は「ドリップコーヒー」「熱燗」「力(ちから)ラーメン」にしようとメニューまで決めてあった。御在所岳は、例年、正月はまだそんなに雪は多くない。だが一応、ロングスパッツ、ピッケル、アイゼンを用意し、前夜に確認して寝た。

紅白を見ている家人を横に、早めに就寝、早朝そっと起きて車で出発した。元旦の早朝のこと、道路は空いており楽々と駐車場に到着。早速身支度を整えて出発しようとした。

ところが!!

「ない!」
「山靴がない!」

自動車で来るときは、運転のため、現地までは運動靴を履いている。
玄関を出るときまで、山靴はピッケルとともに手に持っていた。多分、玄関の戸を閉めるとき、玄関脇に置いてきてしまったのだ。

せっかく来た山だが、低山といえども冬山。山頂付近には既に積雪がある。そこへ運動靴で登る神経は持ち合わせていない。

身支度を整え次々と歩き始める他の登山者を尻目に、自分で自分を罵りながら家へと車を走らせた。

玄関脇に置き忘れた山靴は、玄関の脇に揃えてあった。妻は、帰宅した私に何も言わず知らん顔をしていた。

私も敢えて何も言わなかった。
黙ったまま家族と静かに、雑煮を食べた。
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by taketombow | 2005-08-18 23:10 | 私の山歩き  

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