児童虐待の心理療法 必要なのは「しつけ」よりも愛情

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黒川 昭登 著
ISBN:488602548X 朱鷺書房・刊
定価(2800+TAX) 円



 児童虐待に関し、虐待をしてしまう親(母親)に着目し、その面接治療を通し問題解決のプロセスを紹介している。虐待をしてしまう親は、自分も虐待をされたり、親に受け入れられなかったりした経験を持つ。そして「あるべき姿」と「今の自分」とのギャップに悩み、そのイライラを子どもにぶつけてしまうのだ。カウンセリングによって、自分を肯定的に認め、自分の努力、気持ちを素直に表現出来るようにトレーニングをする。そして、子どもに素直に感情を伝え、受け止められるようになっていく。
 児童虐待は、まずは、虐待される子どもをその状況から救い出さなければならないが、それとともに、虐待をする側も救い出さなければならない。それを実際的に解説しているのがこの本である。
 虐待の種類、見分け方、要因等にも触れているが、この部分は他の書と大差はない。
 虐待の原因と結果、治療方法等の記述にこの本の価値があると思う。
今までとは少し異なった視点からの好著である。
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by taketombow | 2005-08-25 16:37 | 私の本棚から  

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