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2つの危惧

ニュースの現場で考えること

 小泉劇場の第一幕が、場内を揺るがすかのごとくの万雷の拍手の中でで幕を下ろした。

 国民が一つの選択をしたことは間違いない。しかし、この結果は本当に国民が望んでいたことなのか、熟慮した結果なのか甚だ心配なのだ。小泉は言った。「郵政改革に賛成か反対かを問う選挙だ」と。国民の大部分は、それを文字通り受け止め、「郵政改革に賛成」の意思表示として自民党に一票を投じた。
 しかし、国民が信任した自民党の政策はそれだけではない。
自民党のマニュフェストによると、
1 憲法改正 (9条の廃止?)
2 教育基本法の改正
3 防衛庁の省への昇格
等、異論の有りそうな事柄が並んでいる。私はこれらについて賛否を論ずるつもりは毛頭ない。自分なりの考えに立脚してのことなら、「賛成」でも、「反対」でも良いと思う。しかし、「知らなかった」「そんなつもりはなかった」という声だけは聞きたくない。私たちの一票はそれほど重い力を持っているのだ。
 ここでようやくタイトルに言及する。
今回選挙の投票行動を見て、今の社会に危惧を持つことが2つある。
1 思考回路をあまりにも単純化し過ぎていないか。
2 若者のネオファシズム的思考が増えていないか。

結果の背景にこれらのことがあるとしたら、当面の我が国の進路は非常に心配である。

by taketombow | 2005-09-13 21:38 | ニースに接して  

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