新聞を購読しない人たち

上昇気流なごや: ご臨終メディア

 数年前、あるMLで小学校の先生の投稿。
「理科の気象の学習で、天気図の切り抜きを家庭から持ってこさせようとしたら、持ってこれない児童が5人もいた。1クラス32人の内の5人である。信じられないことで驚いた」
 それに関西地方のある高校教師は
「我が校では新聞をとっているのは半数にも満たない」と。だから、「新聞を利用した授業は考えにくい」と。
 私には、「新聞を取らないのは、低学歴・収入の階層だろう」という先入観がある。しかし、それはとんでもない誤解であった。当時の勤務先の同僚(全て大学卒以上だ)にも、新聞を購読していない人が何人かいたのである。学歴、所得に関係なく、新聞を購読しない人たちは着実に増えている。

彼らは、購読しないことについて、
 ・共稼ぎで読む暇がない。
 ・ニュースならインターネットや携帯で事足りている。
 ・他のメディアから無料で情報は入手できるので、金がもったいない。
とうの理由を挙げている。

確かに、ニュースだけならネット、TV、ラジオ、ケータイで知ることができるし、TVやネットではそれを動画ででも見ることができる。でも、これらのメディアは一過性のものであり、ヘッドライン主体のものなのだ。事実の表層だけを簡潔に伝えるだけで、深く掘り下げることはしない。

何も考えず、表層だけで判断していく現代の風潮にはぴったりである。
 先の選挙で自民党が圧勝したのも、このような「ヘッドライン文化」が味方したのかも知れない。

> 新聞に対する批判も、最近の新聞をよく読まないで、

この部分が重要だとおもう。「読まれない」「買って貰えない」新聞にしてしまったのは誰なんだろうか。素晴らしい社説で論陣を張っても、紙面で世の中を変えるためのキャンペーンを呼びかけても、それが読まれなかったら、何にもならない。

 誤報、記事の捏造、社員の不祥事など、どうでも良いとは思わないが、多かれ少なかれ今までもあり、これからも生じるものだ。一つ一つ真摯に対処するしかないと思う。
 しかし、「読まれない新聞」になりつつある現状を、新聞人はどう認識しているのであろうか。「ペンは剣より強し」のペンが、インク切れしかかっている。

大いに気になるところだ。
[PR]

by taketombow | 2005-11-06 21:35 | 雑感  

<< スタインウェイ戦争 誰が日本の... スパムメール >>