スタインウェイ戦争 誰が日本のピアノ界をだめにしたのか
高木 裕,大山 真人 著
ISBN: 4896918428 洋泉社 刊
定価: 777 (740+TAX)円
業界の暴露本である。
事実はどうなのかは知らない。自分が「正義の騎士」であり、競合する同業者は「悪」である。それを冒頭から巻末まで、徹底しているからある意味では凄い。
しかし、スタインウェイといえば世界の名器、それを巡るエピソードや、蘊蓄を知ることができるのでそれだけでも、得をした気分になる。
例えば、スタインウェイにはドイツハンブルク製とニューヨーク製があり、それぞれ価格も違うとか、ピアノの基本的な構造はその殆どをスタインウェイが考え特許を取得したものだとか。
競合相手を悪く書いてばかりいる部分が気になるが、かなり読みやすい。
追加
この本の記述に関して、現在「名誉毀損」として訴訟になっている。
この本の中で「松葉楽器」としてほぼ名指し同然で糾弾されている「松○楽器」サイド(多分)の人物(ブログ上では氏名不詳)がブログを公開している。以下のコメントをしている方だ。
「スタインウェィ戦争」名誉毀損裁判
興味有る方は、こちらも見て頂きたい。双方の情報を総合し、初めて、的確な判断ができる。
by taketombow | 2005-11-07 23:10 | 私の本棚から