DVD モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》
94年5月にグラインドボーン・フェスティバル・オペラで上演されたモーツァルトの「フィガロの結婚」全4幕を収録したもの。同じグラインドボーン・フェスティバル・オペラ版では、劇場改装前の73年の公演が歴史的名演とされている。しかし、音質、演出等を比べるとオペラ初心者の私にはこちらの方がよい。
スザンナ役のアリソン・ハグリーが好演。美しく魅力的なルネ・フレミングも秀逸。
この歌劇中で私が最も好きなアリア「恋とはどんなものかしら」を歌う小姓ケルビーノ役のマリー=アンジェ・トドロヴィッチは、もう一歩というところかな。
私が初めて見た歌劇のDVDだ。
すぐ退屈するかと思っていたが、一気に最後まで見たばかりか、何度も繰り返し見てしまった。
マリー=アンジェ・トドロヴィッチのアリアが気に入らなかったので、他の演奏も聞き比べてみた。
・Ann Murray, Riccardo Muti; Vienna Philharmonic Orchestra
・Frederica von Stade,Herbert Von Carajan,Vienna Philhamonic Orchestra
・佐藤忍,ハンス=マルティン・シユナイト,ベルリン放送交響楽団
・Maria Cebotari,Herbert Von Carajan, Wiener Philharmoniker
声の質、一つの歌曲として聞くには、Ann Murrayが一番好みだ。次には佐藤忍かな。しかし、二人とも朗々と歌い上げすぎている。この場面では思春期の戸惑いを表現してほしい。それに佐藤忍は言葉の語尾がはっきりしないように聞こえた。
私の携帯音楽プレイヤーにはこれら歌手の歌唱と、ダーク・ダックスの山の歌と伍代夏子の演歌とが同居している。
by taketombow | 2006-04-30 10:03 | 雑感