加藤登紀子 「檸檬 Lemon」

加藤登紀子の 新(?)曲 「檸檬 (れもん) Lemon」が気に入っている。
NHKラジオ第1放送の深夜番組「ラジオ深夜便」 でこのところ毎晩流れてる曲だ。

 元全学連の「闘士」、「獄中結婚」・・・。

加藤登紀子が藤本氏と結婚したときは、本当に驚いた。

その藤本氏がガンで亡くなってもう数年が経つ。
死の直前に、二人で檸檬の木を植えたという。

その木が花を咲かせ、実を付ける。
亡くなった大切な人とその思い出を残したまま、季節は幾度となく来てそして去っていく。
まるで何もなかったかのように。

そんな彼女の気持ちを唄った歌だ。

歌詞の全文を紹介したいところだが、著作権の関係で、私が一番好きなサビの部分だけを引用するにとどめる。

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なにひとつ変わらない 何もかもあの日のまま
ただひとつあなたがいない それだけが夢のよう

……
あなたのいない 夜も朝も ひとりきりのこの部屋で
同じように生きている 私だけがいる不思議
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彼女ももう60歳を過ぎている筈。
そのためか、高音部が出きれていない。抑えめに、そう聞こえるよう唄っているのかも知れない。

でも、そこがいい。

「悲しい」等感情の直接表現を控え淡々と唄っているが、大切な人を失った悲しみが、私の心の中までひたひたと押し寄せてくる。

彼女のアルバム

今があしたと出逢う時
加藤登紀子プライムセレクション

に収められている。ぜひ聞いてみると良い。

泣き叫ぶ! 喚く そういう「エネルギッシュな若さ」から遠離った年格好になり、はじめて分かる良さなのかも知れない。

たまには、そういうのも良いだろう。
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by taketombow | 2006-05-09 22:18 | 雑感  

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