ニラと水仙

西日本新聞の報道によると

北海道美瑛町で、スイセンをニラと間違えて食べた女性9人が、嘔吐(おうと)や頭痛などの食中毒症状を訴え一時入院したと発表した。全員ほぼ回復しているという。

 同課によると15日午前6時半ごろ、美瑛町にある会社の寮の庭で栽培していたニラの近くにあったスイセンを、20代から30代の女性従業員が卵とじスープにして食べた。
ということだ。

 この場合は、スイセンをニラと間違えて食べてしまったのだが、そもそもスイセンの毒性について知っている人は意外と少ない。

 数年前、小学校の家庭科調理実習でジャガイモの新芽の部分に含まれているソラニンによる食中毒が報道されたことがある。この場合、子どもたちは勿論のこと、指導した教師もソラニンの毒性を知らなかったことが原因とされている。日常的に食べているジャガイモでさえもこの有様なのだ。

 スイセンの毒性については、このブログを読んでいる方々でもご存じない方が多いのではないか。

 日常生活の中の危険については、従来親から子へと伝承されてきた。
例えば「木登りするとき、柿の木は登るな。折れやすいから危険だ」等のことである。
いつの頃からだろうか、このような伝承が途切れてしまったのは。

 その結果、全てについて学校で教えることが要求されるようになった。

箸を正しく持つこと。
人にきちんと挨拶すること。
世話になったら、「ありがとう」ということ。
友達を強く殴りすぎると死んでしまうこと。
マッチの正しい擦り方。
自分が食べて出たゴミは路上に捨ててはいけないこと。
友達を仲間はずれにしたり、執拗に虐めてはいけないこと。
細い枝に乗ったら枝が折れること。
友達や先生を殴ったり、蹴ったりしてはいけないこと。
他人の物を盗ったり壊したりしてはいけないこと。
授業中は座っていること、少なくとも教室内にいること

で、ごく当たり前の基礎的な教科の学習はいつ教えたらよいのだろう。
また、家庭の役割は何だろうか。

「親から子への伝承」家庭におけるこの機能を再構築する時が来ている。

身近な生物の危険性については
(財)日本自然保護協会 編集 平凡社 刊 の
野外における危険な生物」が詳しい。

身近な植物で毒をもつものとしては、スイセンの他に、ユズリハ、キョウチクトウ、アセビ、キツネノボタン、ドクウツギ等がある。
[PR]

by taketombow | 2006-05-17 02:52 | ニースに接して  

<< 子どもの安全を守るには 加藤登紀子 「檸檬 Lemon」 >>