「眼球売ってこい!」「腎臓売ってこい!」より 酷い話だ

 高利で金を貸し出し、利用者が被保険者、サラ金が受取人の生命保険に加入させ、厳しい取り立てで追い詰め自殺させて、生命保険金で債権を回収する。
 
 サラ金業界と生命保険業界とがグルになり利用者の命を代償に暴利をむさぼる、黒いビジネスモデルが民主党議員の質問趣意書に関わる金融庁の調査で明らかになった。

 これによる死亡者は約4万人、その内自殺者は約3650人、約9.1%に当たるが、自殺は周囲が隠す傾向にあるし、死因不明のものもあるので、実際は2割を遙かに超えるだろう。
国民一般で20歳以上の死亡者に占める自殺者の割合は2.8%だから、サラ金利用者におけるその数値は突出している。

 知らぬ間に加入させられ自分で生命保険金を支払い、厳しい取り立てで追い詰められ自殺する。サラ金は保険金で元利合計以上を得て焼け太りし、遺族に対しては素知らぬ顔で、更に厳しく二重の返済を求めて取り立てる。
  多分、そんな事例は数限りなく明らかになってくるだろう。

 徹底的な精査が求められる。

 酷い話だ。

 更に、貸金業の「経営の健全化を図るため」上限金利を超えた貸し出しを今後9年間認めるという案を自民党と金融庁で作成している。この国は、なんと(悪徳サラ金に)優しい国なのだろうか。

 でも、私たちは怒ってはいけないのかもしれないのだ。

 その法案をまとめた政府・与党を、一時は80%以上の圧倒的な数で支持し、更に先の衆議院選挙で信任したのも、他ならぬ私たちなのだから。

 「自由な競争」「規制撤廃」は間違った方向ではない。しかし、それらの競争社会から脱落してしまった人たちに礫を投げ、足蹴にするような社会は正常ではないと思う。

 彼らが不当に搾取され、挙げ句の果ては自殺にまで追い込まれるのは間違っている。間違いを正す方向でなく、法制度がその間違いに荷担する方向に進んでいることに危惧を感じる。

 どんな理由があろうとも、返す当てもないままサラ金に手を出し借金地獄に陥るのは、愚かな事だと思う。「借りた金は返す」「返す見込みのない借金はしない」これは当然だ。棒引きにするなんてとんでもない話だ。

 しかし、自殺に追い込み利益を得る生保、サラ金は許すべきではない。このような高リスク集団を保険加入させれば、支払われる保険金総額は多くなる。その分は、保険契約者全員が掛け金のアップという形で負担している。

 弱者、愚者を食いものにし更に追い詰め虐げることが、国民の8割が熱狂的に支持したコイズミ政権の求めてきた政治の姿だったのだろうか?


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by taketombow | 2006-09-07 23:28 | ニースに接して  

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