大学側の沈黙


<履修不足>全国7万人超 虚偽報告、文科省調査で97校
全国各地の高校での履修単位不足問題で、単位不足となっている生徒が7万人を超えることが27日、毎日新聞のまとめで分かった。全日制高校の生徒数は約337万人おり(今年5月現在)、その2%を占める。大阪や京都府でも新たに発覚し、これで41都道府県403校となった。また、文部科学省も同日までに、都道府県教育委員会や政令市教委から報告のあった単位不足高校の途中集計を発表した。それによると、単位不足となったのは計97校だった。一方、福島県の教育長に続き、長野県の教育長も、校長時代に単位不足を黙認していたことを認め、謝罪した。


前提として、以下のことをきちんと確認しておきたい。

1 学習指導要領には法的拘束力があり、それを逸脱したことは違法行為であること
2 各教委の公的な調査に対して虚偽の報告書面を提出したことは、「公文書偽造」に当たる違法行為であること。
3 保護者に対しても「履修する」と知らせていたとしたら、保護者に対しても重大な背信行為であること。
4 (未確認情報だが)この未履修問題は、一部の底辺校や最上位校を除き、ほぼ全ての高校で行われており、教委は見て見ぬふりをしていたり、暗に奨励していた形跡があること。
5 一方で正規のカリキュラムを実施している高校も存在し、現状ではそれらの高校との間で不公平が生じていること。
6 普通高校の設置目的は大学進学だけではない。最初から進学を目的とはせず入学してくる生徒や、結果として進学せず、社会に出る前の最後の教育の機会となる生徒も数多くいること。


その上で、暴論を述べてみる。

 普通高校で大学進学を第一の目的としている場合、高校の価値は志望する大学に「入ってナンボ」である。大学へ入れなかった場合、普通高校で学習したメリットは一体何があるのだろうか。職業高校を卒業して、就職先がないのと同じだ。
公立高校の場合、学校間の競争は激しい。そして、進学実績がそれらを左右する。実績が良ければ良い生徒が集まり、実績は更に伸びる。悪ければ、質の良い生徒は集まらず、実績は低下し、マイナスの方へと循環していく。
 進学実績を上げることは、学校、生徒双方の利益に叶う。
このような現状からすれば、多少の法律の逸脱行為をしてまでも、進学実績を上げようと必死になるのは当たり前のことだ。文科省や教委は様々な指定校制度を活用し学校間の競争を煽っている。そのような背景の中で今回の件が明るみに出た。

今までの学校や公務員を巡る事件とは全く性格が異なることなのだ。

私腹を肥やしたわけでも、裏金を作ったわけでも、飲酒運転で死亡させたわけでも、4日しか働かずに5年間も給料を満額受け取っていたわけでも、巨額の賄賂を受け取ったわけでも、子どもの先頭に立っていじめをリードしたわけでもない。

 進学を目指す生徒の為を思いやったことだ。(明らかに法には反しているが)

 大学は、大学での学習に必要な学力、人間的能力の有無を入学試験で判断し、合格させているはず。未履修が大学で学問を修めるにあたり問題になるのなら、そんな生徒は合格できていないはずだ。
 合格させなければよいのだ。大学の入学試験は一体何を見ているのだろうか。
 それらの科目の未履修は、大学教育には全く支障がないということなのだろう。

 未履修が明るみに出て、現在の高校3年生だけが受験の直前に不利益を被るのは避けるべきだと思う。

 法を厳密に適用するのなら、平成15年度以降の該当する卒業生全員の成績証明書(内申書)を無効にすべきだし、大学は在学生全ての合格を取り消し、退学処分にすべきなのだ。内申書が虚偽であるのなら、それを資料として下された合格判定はその根拠を失うからだ。

 センター等受験に大きな影響を及ぼさない日程で、ある程度補講をし、残りはNHKの高校講座と通信添削か、卒業後の夏休みに数週間のスクーニングで補うということはできないだろうか。

 当然のこととして、真面目に履修した高校と”アンフェア”な未履修の高校とでは、その扱いに差があって当然だが、生徒のペナルティは少なめにし、学校、教師や教委が責任をもって担うことだと思う。

Excite エキサイト : 社会ニュース前代未聞のニュースらしいですが…
履修漏れの確認法

受験生の気持ちを考えると・・・。でも、基準になるのは・・・。
全国の高校で必修科目の未履修校拡大
すでに卒業した人は、どうなると?
「私学のウリを否定されたのでは・・・」
単位偽装の高校長が自殺
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by taketombow | 2006-10-28 09:45 | ニースに接して  

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