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再び”上品チエ という歌手”

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 以前のエントリー、”上品チエ という歌手”で、上品チエ の歌っていた「枯れ葉の中で」という曲とそれにまつわる思い出を綴った。
 当時のシングルレコード 45回転EPの入手は無理としても、当時の音源だけでもネット上に転がっていないかとあれこれ探してみたが、殆ど引っかからなかった。


 ところがだ。一昨日、ググってみたら、あるわあるわ、いくつでも引っかかる。
その上、なんと、ネット・オークションには彼女のEP盤までも出品されていた。(気付いたのが終了した後だったので、入手は叶わなかったが)




 突然、「上品チエ」情報が氾濫した訳は、CDの発売にある。
何とビクターが彼女の曲を含むコンピュレーションアルバム
「SFアンソロジー」 3枚組 3800円
を発売したのだ。私が、ネットのあちこちで「上品チエ」情報を求めていたのが、関係者の目にとまったのだろうか。
勿論、件の曲は1枚目の1曲目に収録されている。曲の構成は以下の通り。
Disk1
1. 枯葉の中で(上品チエ)
2. 自由への旅路(町田義人)
3. この足の鎖ひきちぎりたい(もんたよしのり)
4. 時にまかせて(かねのぶさちこ)
5. 遠い世界に(五つの赤い風船)
6. 恋は風に乗って(五つの赤い風船)
7. 死んだ男の残したものは(高石友也)
8. 俺らの空は鉄板だ(高石友也)
9. 詩集(都会の村人)
10. なのにあなたは京都へゆくの(チェリッシュ)
11. 教訓II(なぎらけんいち)
12. 永遠のきずな(なぎらけんいち)
13. サルビアの花(岩渕リリ)
14. たそがれ(サンズ・オブ・サン)
15. レディーレディー(黒い河)
16. 愛のメロディ(Come to my Bedside)(チェリッシュ)
17. 君の街に帰ろう(黒崎とかずみ)
18. 女の娘が欲しい(欲求不満フォークソング・ボーイズ)
19. こんないい日は久しぶり(武部行正)
20. 早川義夫さんに捧げる唄(山本コウタロー)
Disk2
1. 1972年6月26日晴(山本コウタロー)
2. 孤独という言葉の中に(頭脳警察)
3. 詩人の末路(頭脳警察)
4. KATAKOTO列車(長野たかしとI・M・Oバンド)
5. すみれの花(岡本正とうめまつり)
6. 夏しぐれ(アルフィー)
7. わが心のジェシー(Jesse)(エルム)
8. 北山杉(うめまつり)
9. 東京(マイ・ペース)
10. 白い木枯らし(フリーランサー)
11. 四畳半フォーク(フリーランサー)
12. K町露路裏想い出通り(マイ・ペース)
13. 何処へ(金森幸介)
14. さよなら京都(ノンノン)
15. 週末旅行(ティー・カップ)
16. ポテト・チップ(安間龍八郎)
17. わかってない,あんた(まざあ・こんぷれっくす)
18. 青春の記憶(アルフィー)
19. 木曾の花嫁さん(わさびーず)
20. 上野市(西岡たかし)
Disk3
1. 北鎌倉(岡本正)
2. ためらい(羽丘じん)
3. 青いくれよん(菊池弘子)
4. ファージョンの童話から(サウンド・スペース)
5. 単棲時代(矢板勉)
6. オートバイの失恋(三上寛)
7. せりふ(三上寛)
8. 時間通りに魔術師が(黒沢久雄)
9. マリア(バックス)
10. 目覚めた時には晴れていた(伝書鳩)
11. 愛がほしい(無有)
12. 希望の光(バスケット・シューズ)
13. 1957年(エルザ)
14. 思い出の渦(杉真理&レッド・ストライプス)
15. しあわせ京都(ばっくすばにい)
16. 石だたみ(ばっくすばにい)
17. もず(荒井沙知)
18. 嘆息のカーニバル(森雪之丞)
19. 君のひとみの歌(西岡たかし)
20. 江古田スケッチ(竹内緑郎と旅行かばん)

この類のアルバムはベストヒットを網羅するのが常道だ。この企画は、それと違う点が味噌だ。一部の人しか知らない、相当にディープなアーチスト、曲だけに絞っている。 全60曲の中で私が知っている曲は6曲ほど、欲しい曲は2曲だけだ。たった2曲の為に、全60曲、3800円のアルバムを購入することになる。

セブンブックスで注文したら、2日後に近所のセブンイレブンへ届いた。
はやる胸を押さえて、CDをプレイヤーに入れる。スピーカーからあの声が流れてくる。

そうだ、この声だった。

椹島からの7時間の急登の後、赤石小屋で聴いたのは・・・。
小さなトランジスタラジオから流れていたのは・・・。
岩からしみ出した水で割ったウイスキーで朦朧となった頭を直撃した曲は・・・。

何度も聴いた。繰り返し聴いた。朝まで聴いた。ビールを飲んで聴いた。ワインを飲んで聴いた。焼酎を飲んで聴いた。

 赤石小屋の朝焼け、赤石カールのタカネマツムシソウ、百間洞でのバケツをひっくり返したような突然の夕立、大沢岳から見た富士、聖岳山頂に乱舞していた美しい高山蝶、聖平のお花畑、西沢渡からの長い軌道歩き、あの山行での様々な場面が音楽と共に鮮やかに甦ってくる。
スチール製の背負子に横長のキスリングと雨で濡れたビニロン製の5人用の屋根型天幕を縛り付けて背負ったっけ。

36年ぶりに、憧れていた懐かしい人にやっと会えた気分だ。

この機会を逃したら、多分もう手に入らないだろう。そう考える人は躊躇わず購入すると思う。

私たちの世代の青春の思い出だ。
「思い出」は値切るものではない。


追記
YouTubeにジローズ、上品チエ、徳永芽里の歌がそれぞれアップされていたので貼り付ける。徳永芽里のみ動画の埋め込みが"無効"に設定されていたので、URLをクリックしてほしい。

先ずはジローズ


次が上品チエ


さいごに徳永芽里
http://jp.youtube.com/watch?v=VkDJikaMG
YouTube 枯葉の中で 徳永芽里さん

by taketombow | 2007-02-04 15:46 | 雑感  

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