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草鞋を作る 1 道具を用意する  

 私は毎年夏に愛知川の沢歩きをする。

そのときに使うのが地下足袋と草鞋(わらじ)。濡れて苔が付き滑りやすい沢歩きには、足下の滑り止めは必須だ。近頃は、渓流シューズ等という優れたものもあるが、自然の中を歩くときはなるべく古くさいもので行きたい、なによりも草鞋の濡れた岩へのピッタリとするフィット感が心地良い。
 草鞋は山道具店で入手していた。シーズン始めに毎年数足購入するのだが、この頃次第に入手が困難になりつつある。価格が少しずつ上がるのは仕方ないとしても、入手できなくなるのは困る。

 それなら「作ってしまえ」と私は思ったのだ。

参考にしたのはこの三冊
「図解わら工技術」 佐藤庄五郎・著 富民社・刊
「わら加工の絵本」 みやざききよし・編 農山漁村文化協会・刊
「写真でわかるぼくらのイネつくり 4」 農文協・編 農山漁村文化協会・刊

必要な道具はこの二つ
1 「ぞうり作り」 
 特に決まった名前はないようだが、「図解わら工技術」にはこの名で説明してある。他に「わらじ台」とも言われている。
草鞋を作る 1 道具を用意する  _d0054692_17342682.jpg

手元にあった端材で作ったので、形・寸法ともによく使われるものとは異なっている。しかし、両足の親指に引っかけて作るのと比べると格段に作業効率が良くなる。参考までに一般的な寸法を記載する。(単位はcm)
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2 「縦槌」
 見ての通り、丸太の軸に対して平行に取っ手を付けたもの。硬い石の上などで藁を打ち柔らかくするのに用いる。
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送電線にかかりそうになり伐採した樹木を貰い受けて自作したが、軸を差し込む穴がうまく彫れなく軸が途中までしか入っていない。(普通に売っている鑿では浅い穴しか彫れない)

今週の読書ノート(~4月20日)

こどもたちは変わったか 小谷敏・著 世界思想社・刊 2,200+TAX円
先生の集団逃亡が始まった 石井竜生・著 清流出版・刊 1,900+TAX円
子どもと家庭の支援と社会福祉 子ども家庭福祉入門 北川清一/小林理・編著 ミネルヴァ書房・刊 2,000+TAX円
科学とはなにか 科学的説明の分析から探る科学の本質 森田邦久・著 晃洋書房・刊 2,400+TAX円
ネットメディアと〈コミュニティ〉形成 遠藤薫・編著 東京電機大学出版局・刊 3,200+TAX円
自然は緑の薬箱 薬草のある暮らし 上松黎・著 大修館書店・刊 1,800+TAX円
知っていますか? 子どもの虐待 一問一答 田上時子・編著 解放出版社・刊 1,200+TAX円
創氏創名 水野直樹・著 岩波書店・刊 780+TAX円
ヒトとサルのあいだ 精神はいつ生まれたのか 吉田脩二・著 文芸春秋新社・刊 1,800+TAX 円
中世の覚醒 アリストテレス再発見から知の革命へ リチャード・E・ルーベンスタイン・著 小沢千重子・訳 紀伊國屋書店・刊 1,800+TAX円
子どもたちは象をどう量ったのか? 西田知巳・著 柏書房・刊 1,500+TAX円
見てわかるDNAのしくみ 工藤光子/中村桂子・著 講談社・刊 1,600+TAX円
日本溶解論 この国の若者たち  三浦展+スタンダード通信社・著 プレジデント社・刊 1,429+TAX円
雨天炎天 村上春樹・著 新潮社・刊 1,600+TAX円
過労死サバイバル 仕事ストレスが心身を蝕む前に 上畑鉄之丞・著 中央法規・刊 1,300+TAX円
日本の子ども虐待 戦後日本の「子どもの危機的状況」に関する心理社会的分析 子どもの虹情報研修センター・企画 保坂亨・編著 福村出版・刊 5,800+TAX円
恐竜は虹色だったのか? たけしの「最新科学教室」 ビートたけし・著 新潮社・刊 1,300+TAX円
科学が正しい理由 ロジャー・G・ニュートン・著 松浦俊輔・訳 青土社・刊 2,800+TAX円
  

by taketombow | 2008-04-19 18:31 | 草鞋(わらじ)をつくる  

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