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草鞋を作る 4 藁すぐり 

一般的に、材料の藁をそのまま使うことはしない。そのままでも致命的な影響は受けないが、労働力が余っていた冬場に行われた作業だから、手間だけはいくらでもかける。
先ず行うのが「藁すぐり」。次に解説する藁打ちの後に行っても構わない。
 「藁すぐり」とは、藁からゴミやはかまなどの汚れた部分を取り除き、きれいな藁にすることである。これが、去年農家から戴いた藁の一束分。
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1本、1本を見てみると
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と、はかまがついていることが分かる。これが縄をなうときの作業性を低下させ仕上がりをそこなう。
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藁すぐりを行った藁と、取り除いた「はかま」
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こんなにすっきりした。

 方法は至って簡単だ。片手で藁束を持ち、もう一方の手で根元の方を櫛削るようにする。そうすると、はかまなど余分な所は抜けてくる。丁寧にした方が綺麗な材料になるが、その分量は減る。つまり、原料の歩留まりが低下するのだ。

by taketombow | 2008-05-04 11:30 | 草鞋(わらじ)をつくる  

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