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草鞋を作る 5 藁打ち(打ちもみ)  

 ”かあさんは 麻糸つむぐ 一日つむぐ
 「おとうは土間で 藁(わら)打ち仕事
 お前もがんばれよ」
・・・・・・・・・・・”

  『かあさんの歌』(作詞/作曲:窪田聡)の二番の歌詞に出てくる作業。

藁の茎のことを「桿(かん)」と言う。イネは竹と同じ単子葉植物で平行脈であり、葉脈の方向に強度が高い。(ちなみに、熱帯地方の稲藁は強度が無く藁細工には全く適さないそうだ。その代わりとして豊富にある竹や蔓性植物をつかったものが発達したとか)
 しかし、竹と同様に節がありこの部分が固いので、この部分から千切れることがある。この部分を潰し柔らかくするのが目的だ。これによって、作業性も向上する。

固い石の上などで、節が多い根元部分と、やや固い穂先の部分を念入りに縦槌で叩く。
ただひたすら叩く。
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手前が、藁打ちをしたもの。向こう側はしなかったもの。差は歴然としている。
乾燥しすぎたまま、藁打ちをすると切れることがあるので、霧吹き等で万遍なく水分補給をする。藁打ち後の手前にある束の色がやや濃く見えるのは、そのためだ。

by taketombow | 2008-05-05 09:38 | 草鞋(わらじ)をつくる  

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