桑の実  

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赤とんぼ  作詞:三木露風 作曲:山田耕筰

夕焼け小焼けの 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か

山の畑の 桑の実を
小篭に摘んだは 幻か

十五で姐やは 嫁に行き
お里の便りも 絶え果てた

夕焼け小焼けの 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先

この歌詞は大人になるまで、ずうっと間違えて覚えていた。「おわれて」は「追われて」ではなく「負われて」だと知ったのは、社会人になってからのことだ。
 赤とんぼの身になって書いた歌詞と誤解していたのだ。だから、赤とんぼはどうやって桑の実を食べるのかが分からなかった。小篭とは一体何だろうかとも。

最近になった気付いたのだが、もっと理解困難なこともある。
桑の実は秋にはならないのだ。今の時期だ。


多分、この作者
大人になってから、「夕焼け小焼けの赤とんぼ」を眺めている間に、姐やに負んぶされていた日々のことを思い出したのだろう。

作詞家の三木露風が五歳の時、両親は離婚したので母親の温かみを彼は知らない。微かに残っているのは、子守として雇われていた少女の背中、彼女もやがて嫁に行き連絡も疎遠になっていく。子守の少女から貰った桑の実はどんな味がしたのであろうか。

画像は、今朝出勤の途中で見つけた桑の実。
一粒だけ食べてみたが、幼い頃のあの美味しさは甦ってこなかった。大人になるということは、このような子どもの頃の思い出も無くしてしまうことだったのか。

今週の読書ノート(~5月18日)
親たちの暴走 日米英のモンスターペアレント 多賀幹子・著 朝日新聞社・刊 720+TAX円
世界を動かす原油のことが面白いほどわかる本 「一滴のオイル」から経済の流れが見える 白水和憲・著 中経出版・刊 1,500+TAX円
断髪のモダンガール 42人の大正快女伝 森マユミ・著 文藝春秋新社・刊 1,714+TAX円
恋愛の社会学 「遊び」とロマンティック・ラブの変容 谷本菜穂・著 青弓社・刊 1,600+TAX円
アメリカの毒を喰らう人たち 自閉症、先天異常、乳癌がなぜ急増しているのか ロレシッタ・シュワルツ=ノーベル・著 東出顕子・約 1,900+TAX円
ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書⑪ セルフレスキュー渡邊輝男・著 山と渓谷社・刊 2,200+TAX円
子どもは理系にせよ! 大槻義彦・著 NHK出版・刊 700+TAX円
おもしろサイエンス 海洋船舶の科学 菅野照造・監 船と海の研究会・編著 日刊工業新聞社・刊 1,500+TAX円
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by taketombow | 2008-05-14 22:43 | 雑感  

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