草鞋を作る 6 縄をなう

 一足につき約420センチの縄を用意する。これは「引き縄(たて縄)」といい、織物を編むときの縦糸に相当する。縄を編むのは、極めて簡単であり相当に難しくもある。よく打った藁を左の掌に数本ずつ離して置き、右の掌に力を込めて圧迫するように軽く押さえながら右手を前(自分の身体から遠くへ離れた方)へと押し出す。すると掌の上で2本の細い藁紐ができる。右の掌が左の掌の先まで移動したところで、先の細い藁紐を手前、手前の細い藁紐を向こうへと時計回りにやや力を入れながら戻す。これを繰り返すだけだ。
 年季の入った方は、これをいとも簡単にこなす。しかも仕上がりは美しく丈夫だ。私の仕上がりはというとこの通りだ。
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引き縄は草鞋の強度を担っている。編み上がった後強く引っ張って仕上げるため、細くて滑りが良く丈夫なことが要求される。また、履いて実際に使うときは足に縛り付ける紐としての用途もある。同じ3本取りの縄でも、場所によってこのように太さが違ってしまった。これは、縄を補給するとき、部分的に縄が重なり、6本の部分ができるからだ。

 職人たちはこれをどのようにして克服しているのだろうか。
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by taketombow | 2008-05-25 09:58 | 草鞋(わらじ)をつくる  

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