三方崩山

 この山は40年以上前から気になっていた山だ。白山にほど近く、合掌造りで有名な岐阜県白川郷のそばにある。
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2000メートルピークから山頂を望む。
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赤線が登山道。ここを往復した。

 さほど派手ではないし、山頂からの眺望も効かない。しかし、名前の通り山頂部は三方向が崩壊しており、僅か2000メートル少しの山としては存在感がある。

 今まで、登る機会が無かったのは、ひとえに、その交通の便の悪さと高低差の大きさだ。

 登山口からの標高差は1400メートル。普通に歩いて総歩行時間は約7時間。公共交通機関を使うとすれば、どうしても1泊は必要だ。しかも、帰宅はどう工夫しても、午後6時は過ぎる。
 東海北陸道の開通で、自宅を4時頃に出発すれば日帰りは不可能ではないが、7時間も山道を歩いた後自動車を運転する気にはなれない。

 それが山岳旅行専門の「アミューズトラベル」という旅行会社がツアーを企画したと聞いたので、早速申し込んだのだ。

 下山後、疲れた身体にむち打ち眠い目をこすりながら運転せずに済むのは有り難い。それに、風呂上がりにビールも飲める。

 名古屋を出発したときは好天だったが、現地に着き、山を歩き始めると、次第に雲行きが怪しくなってきた。尾根筋に上がり1200メートル地点で雨具着用。空はその後もグズグズしていたが、2000メートルピーク近くに差し掛かったとき、雲の間から山頂が見えた。

 途中で、ロープや鎖があり、両側が垂直に近いほど崩れた痩せ尾根もあったが、天候と自身のコンディションが良く細心の注意を払えば技術的にはさほど困難ではない。ただし、相当な体力は必要だろう。先日の三泊四日の三伏峠から赤石岳への縦走を含めて、帰宅後、足に筋肉痛が残ったのは数年ぶりのことだ。

 一応登山道は整備されているが、ロープや鎖は使いにくいし、心許ない。鎖が浮いた岩に固定されていたり、細い木の枝に長いロープが結びつけられていたりする。信頼せず、一つ一つ自分で安全を確認して使うべきだろう。

ブナの天然林が美しかった。新緑や紅葉の時期には、更に見事な光景が広がることだろう。
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by taketombow | 2008-09-09 01:22 | 私の山歩き  

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