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9月豪雨による鈴鹿山系登山道の被害状況(9/20現在)

他の山域の状況も次第に分かってきた。

先ずは三重県岳連の調査報告から
三重県岳連の調査報告(H20.9.16現在) pdf文書
現況地図(こちらはH20.9.4現在のbmp画像)
http://www.kanko-komono.com/tozanjyouhou.bmp


御池岳、鈴北岳
 鞍掛トンネル付近崩壊のため国道は相当下の方で閉鎖になっている。登山口のコグルミ谷まで歩く覚悟が必要。登山道の情報はなし。

藤原岳
 大貝戸道 一部に部分的な崩壊があるものの登山可能。
 聖宝寺道 もともと、各所で部分的な崩壊があった。今回の豪雨で悪化することはあっても、自然に改善することは考えられない。当分の間は避けた方が無難と思われる。

竜ヶ岳、釈迦ヶ岳
 アプローチとなる国道、県道が崩壊しているので登山不可能。登山道そのものについての情報はない。

御在所岳
 鈴鹿スカイライン
9月豪雨による鈴鹿山系登山道の被害状況(9/20現在)_d0054692_20461481.jpg

ここはまだましな部分だ。この少し上では、ヘアピンカーブになっている部分の路盤そのものが崩落して無い。当分の間復旧見通し立たず。
復旧には年単位の期間と莫大な費用がかかるだろう。

 裏道 殆どが崩落。復興の見通し立たず。それに伴い、日向小屋、藤内小屋も流され、営業再開も見通しも立っていない。
 中道、一ノ谷新道 通行可
 表道 通行可
 峠道 武平峠~山頂間は通行可
 本谷 一部崩壊あり熟達者のみ通行可、一般は避けた方が無難。
 地獄谷 通行可
 上水晶谷 一部(地獄谷出合すぐ下)で崩落あるものの通行可
 コクイ谷 一部で小規模の崩落あるものの通行可
 沢谷 通行可
 沢谷峠~武平峠 一部崩落あるものの通行可
 武平峠~湯の山温泉間のスカイラインは徒歩でも通行不可能。下山には使えない。
 峠道の旧登山道が有るはずだが、見つけられなかった。
鎌ヶ岳
 長石谷 最下部の鉄橋流失なるも通行可
入道岳
 宮妻峡キャンプ場からの新道通行可

 全体的に、県境稜線より三重県側に被害が大きい。滋賀県側の被害も、三重県側から流れている沢や谷の被害が目立つ。
 
 安全が確認できていない登山道へ入るには、たとえ日帰りの山行でも、

・単独行は避けて複数で、ロープやカラビナを必ず携行することが必要。
・登山道崩壊のため、思わぬ高捲き、薮漕ぎを強いられたり、相当な時間のロスをすることもあるので、長袖・長ズボン、手袋、ヘッドランプ、非常食、ビバークの用意をする。

ことが望まれる。

また、
・大量の雨が集中的に降ったため、岩や樹木の下が洗われている。斜面では根や岩の殆どが浮いていると思った方がよい。体重をかける前に、一つ一つ慎重に確かめることが大切である。

by taketombow | 2008-09-20 13:20 | 私の山歩き  

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