カテゴリ:草鞋(わらじ)をつくる( 7 )

 

草鞋を作る 7 編み始める

ない終わった藁縄をわらじ台にかけて、いよいよ編み始める。
藁縄のわらじ台へのかけ方、その長さ、編み始めの藁の処理など、技術的に大切なところがあるのだが、言葉では到底説明できず、自分一人ではケータイで写真も撮れないので、詳細については後日触れたい。
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一番目の「ちち」の手前までできたところ。本来なら手前はもっと丸みを帯びていなければならない。これでは、商品にはならない。

今週の読書ノート(~5月25日)
公共料金の経済学 規制改革と競争政策 桑原秀史・著 有斐閣・刊 3,800+TAX

未成年者保護法と現代社会 -保護と自律のあいだ- 森田明・著 有斐閣・刊 3,900+TAX円
大気と微粒子の話 エアロゾルと地球環境 笠原三紀夫/東野達・監 京都大学学術出版会・刊 1,800+TAX円
トコトンやさしい 天然ガスの本 藤田和男・監 井原博之/佐々木詔雄/島村常男/木村真澄・編著 日刊工業新聞社・刊 1,400+TAX円
高速バス 堀内重人・著 グランプリ出版・刊 1,800+TAX円
図書館づくり奮戦記 山本宣親・著 日外教養選書・刊 1,900+TAX円
男たちのワークライフ・バランス ヒューマンルネッサンス研究所・編著 幻冬舎ルネッサンス・刊 1,300+TAX円
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こんな募金箱に寄付してはいけない 「ボランティア」にまつわるウソと真実 筑波君枝・著 青春出版社・刊 730+TAX円
よみがえれ堀川 「まち」と「川」を「ひと」でつなごう 毎日新聞なごや支局・編 風媒社・刊 1,200+TAX円
名古屋の大地とその生い立ち ◆◆見てみよう 調べてみよう 強度の地質遺産◆◆ 松村憲一・著 スパイシースタッフ・刊 2,100+TAX円
マネーロンダリング 立花玲・著 幻冬舎・刊 1,800+TAX円
刈りたての干し草の香り ジョン・ブラックバーン・著 霧島義明・訳 論創社・刊 2,000+TAX円
光の輪トリロジー 魔女と魔術師 ノーラ・ロバーツ・著 柿沼瑛子・訳 扶桑社・刊 1,000+TAX円
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by taketombow | 2008-05-25 17:21 | 草鞋(わらじ)をつくる  

草鞋を作る 6 縄をなう

 一足につき約420センチの縄を用意する。これは「引き縄(たて縄)」といい、織物を編むときの縦糸に相当する。縄を編むのは、極めて簡単であり相当に難しくもある。よく打った藁を左の掌に数本ずつ離して置き、右の掌に力を込めて圧迫するように軽く押さえながら右手を前(自分の身体から遠くへ離れた方)へと押し出す。すると掌の上で2本の細い藁紐ができる。右の掌が左の掌の先まで移動したところで、先の細い藁紐を手前、手前の細い藁紐を向こうへと時計回りにやや力を入れながら戻す。これを繰り返すだけだ。
 年季の入った方は、これをいとも簡単にこなす。しかも仕上がりは美しく丈夫だ。私の仕上がりはというとこの通りだ。
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引き縄は草鞋の強度を担っている。編み上がった後強く引っ張って仕上げるため、細くて滑りが良く丈夫なことが要求される。また、履いて実際に使うときは足に縛り付ける紐としての用途もある。同じ3本取りの縄でも、場所によってこのように太さが違ってしまった。これは、縄を補給するとき、部分的に縄が重なり、6本の部分ができるからだ。

 職人たちはこれをどのようにして克服しているのだろうか。
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by taketombow | 2008-05-25 09:58 | 草鞋(わらじ)をつくる  

草鞋を作る 5 藁打ち(打ちもみ)  

 ”かあさんは 麻糸つむぐ 一日つむぐ
 「おとうは土間で 藁(わら)打ち仕事
 お前もがんばれよ」
・・・・・・・・・・・”

  『かあさんの歌』(作詞/作曲:窪田聡)の二番の歌詞に出てくる作業。

藁の茎のことを「桿(かん)」と言う。イネは竹と同じ単子葉植物で平行脈であり、葉脈の方向に強度が高い。(ちなみに、熱帯地方の稲藁は強度が無く藁細工には全く適さないそうだ。その代わりとして豊富にある竹や蔓性植物をつかったものが発達したとか)
 しかし、竹と同様に節がありこの部分が固いので、この部分から千切れることがある。この部分を潰し柔らかくするのが目的だ。これによって、作業性も向上する。

固い石の上などで、節が多い根元部分と、やや固い穂先の部分を念入りに縦槌で叩く。
ただひたすら叩く。
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手前が、藁打ちをしたもの。向こう側はしなかったもの。差は歴然としている。
乾燥しすぎたまま、藁打ちをすると切れることがあるので、霧吹き等で万遍なく水分補給をする。藁打ち後の手前にある束の色がやや濃く見えるのは、そのためだ。
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by taketombow | 2008-05-05 09:38 | 草鞋(わらじ)をつくる  

草鞋を作る 4 藁すぐり 

一般的に、材料の藁をそのまま使うことはしない。そのままでも致命的な影響は受けないが、労働力が余っていた冬場に行われた作業だから、手間だけはいくらでもかける。
先ず行うのが「藁すぐり」。次に解説する藁打ちの後に行っても構わない。
 「藁すぐり」とは、藁からゴミやはかまなどの汚れた部分を取り除き、きれいな藁にすることである。これが、去年農家から戴いた藁の一束分。
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1本、1本を見てみると
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と、はかまがついていることが分かる。これが縄をなうときの作業性を低下させ仕上がりをそこなう。
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藁すぐりを行った藁と、取り除いた「はかま」
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こんなにすっきりした。

 方法は至って簡単だ。片手で藁束を持ち、もう一方の手で根元の方を櫛削るようにする。そうすると、はかまなど余分な所は抜けてくる。丁寧にした方が綺麗な材料になるが、その分量は減る。つまり、原料の歩留まりが低下するのだ。
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by taketombow | 2008-05-04 11:30 | 草鞋(わらじ)をつくる  

草鞋を作る 3 各部の名称を知る 

 これが各部分の名称。
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縦には芯縄が4本(1本の縄を二重の環にして用いる)通る。つま先も踵も同じだから、手先で巾を調整しながら編むことになる。

今週の読書ノート(~4月26日)

淡水産エビ・カニハンドブック 山崎浩二・写真/文 文一総合出版・刊 1,200+TAX円
ヒューマンケアを考える さまざまな領域から見る子ども学 井形昭弘・編/著 ミネルヴァ書房・刊 2,400+TAX円
現代子ども・若者論考 佐藤忍・著 文芸社・刊 1,800+TAX円
新・子どもたちの言語獲得 小林春美/佐々木正人・著 大修館書店・刊 2,300+TAX円
通常の学級におけるAD/HDの指導 第2版 全国情緒障害教育研究会・編 日本文化科学社・刊 3,000+TAX円
部下をこわす上司たち 職場のモラルハラスメント 金子雅臣・著 PHP研究所・刊 1,200+TAX円
大人のわきまえ 児玉節朗・著 講談社・刊 1,300+TAX円
山岳地図の読み方・使い方 村越真/宮内佐季子・著 枻出版社・刊 1,300+TAX円
自分で出来るテーピング 三宅公利・著 日本文芸社・刊 1,200+TAX円
新左翼とは何だったのか 荒岱介・著 幻冬舎・刊 740+TAX円
精神科医は信用できるか -「心のかかりつけ医」の見つけ方 野田秀樹・著 祥伝社・刊 740+TAX円
「みんな」のバカ! 無責任になる構造 仲正昌樹・著 光文社・刊 700+TAX円
蝶々は誰からの手紙 丸谷才一・著 マガジンハウス・刊 1,900+TAX円
あなたの余命教えます 幸田真音・著 講談社・刊 1,600+TAX円
奏でる声 スーザン・エルダーキン・著 星野真理・訳 中央公論新社・刊 2,600+TAX円
青春スポーツ小説アンソロジー Field,Wind あさのあつこ/五十嵐貴久/川島誠/川西蘭/小手毬るい/須藤靖貴・著 ジャイブ・刊 1,500+TAX円
遺髪 密命・加賀の変<巻の十八> 佐伯泰英・著 祥伝社・刊 638+TAX円
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by taketombow | 2008-04-26 16:57 | 草鞋(わらじ)をつくる  

草鞋を作る 2 材料の準備 

材料は稲藁だけだ。

 近くに稲作農家があれば少し頒けて貰えばそれで済むし、それがなければホームセンターでポリ袋入りのものを入手できる。しかし、特別な事情のない限り余りそれはお勧めしない。価格が法外に高い。先日値段を見て驚いた。一袋(約一把弱)の値段は、完成品の草鞋の値段よりも高いのだ。

 入手するときに欲を言えば、昔からの在来品種で、稲丈の高いものを手刈で刈り取り根元を縛らずそのまま乾かしたものがよい。最近の品種は、肥料効率を上げ耐風性を強くするため稲丈が短くなる傾向にある。
 手刈の方が根元に近いところで刈り取るし、根元を結ばない方が、稲の茎が痛まないので、長い藁をとれる。稲丈の長い方が作業がし易く丈夫な製品が出来るからだ。
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これは、一束の藁だ。藁すぐり、藁うちをしたらこんなに少なくなってしまった。資料によると藁打ちを終えた段階で、原料藁の重量比が74%になるという。
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by taketombow | 2008-04-19 19:47 | 草鞋(わらじ)をつくる  

草鞋を作る 1 道具を用意する  

 私は毎年夏に愛知川の沢歩きをする。

そのときに使うのが地下足袋と草鞋(わらじ)。濡れて苔が付き滑りやすい沢歩きには、足下の滑り止めは必須だ。近頃は、渓流シューズ等という優れたものもあるが、自然の中を歩くときはなるべく古くさいもので行きたい、なによりも草鞋の濡れた岩へのピッタリとするフィット感が心地良い。
 草鞋は山道具店で入手していた。シーズン始めに毎年数足購入するのだが、この頃次第に入手が困難になりつつある。価格が少しずつ上がるのは仕方ないとしても、入手できなくなるのは困る。

 それなら「作ってしまえ」と私は思ったのだ。

参考にしたのはこの三冊
「図解わら工技術」 佐藤庄五郎・著 富民社・刊
「わら加工の絵本」 みやざききよし・編 農山漁村文化協会・刊
「写真でわかるぼくらのイネつくり 4」 農文協・編 農山漁村文化協会・刊

必要な道具はこの二つ
1 「ぞうり作り」 
 特に決まった名前はないようだが、「図解わら工技術」にはこの名で説明してある。他に「わらじ台」とも言われている。
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手元にあった端材で作ったので、形・寸法ともによく使われるものとは異なっている。しかし、両足の親指に引っかけて作るのと比べると格段に作業効率が良くなる。参考までに一般的な寸法を記載する。(単位はcm)
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2 「縦槌」
 見ての通り、丸太の軸に対して平行に取っ手を付けたもの。硬い石の上などで藁を打ち柔らかくするのに用いる。
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送電線にかかりそうになり伐採した樹木を貰い受けて自作したが、軸を差し込む穴がうまく彫れなく軸が途中までしか入っていない。(普通に売っている鑿では浅い穴しか彫れない)

今週の読書ノート(~4月20日)

こどもたちは変わったか 小谷敏・著 世界思想社・刊 2,200+TAX円
先生の集団逃亡が始まった 石井竜生・著 清流出版・刊 1,900+TAX円
子どもと家庭の支援と社会福祉 子ども家庭福祉入門 北川清一/小林理・編著 ミネルヴァ書房・刊 2,000+TAX円
科学とはなにか 科学的説明の分析から探る科学の本質 森田邦久・著 晃洋書房・刊 2,400+TAX円
ネットメディアと〈コミュニティ〉形成 遠藤薫・編著 東京電機大学出版局・刊 3,200+TAX円
自然は緑の薬箱 薬草のある暮らし 上松黎・著 大修館書店・刊 1,800+TAX円
知っていますか? 子どもの虐待 一問一答 田上時子・編著 解放出版社・刊 1,200+TAX円
創氏創名 水野直樹・著 岩波書店・刊 780+TAX円
ヒトとサルのあいだ 精神はいつ生まれたのか 吉田脩二・著 文芸春秋新社・刊 1,800+TAX 円
中世の覚醒 アリストテレス再発見から知の革命へ リチャード・E・ルーベンスタイン・著 小沢千重子・訳 紀伊國屋書店・刊 1,800+TAX円
子どもたちは象をどう量ったのか? 西田知巳・著 柏書房・刊 1,500+TAX円
見てわかるDNAのしくみ 工藤光子/中村桂子・著 講談社・刊 1,600+TAX円
日本溶解論 この国の若者たち  三浦展+スタンダード通信社・著 プレジデント社・刊 1,429+TAX円
雨天炎天 村上春樹・著 新潮社・刊 1,600+TAX円
過労死サバイバル 仕事ストレスが心身を蝕む前に 上畑鉄之丞・著 中央法規・刊 1,300+TAX円
日本の子ども虐待 戦後日本の「子どもの危機的状況」に関する心理社会的分析 子どもの虹情報研修センター・企画 保坂亨・編著 福村出版・刊 5,800+TAX円
恐竜は虹色だったのか? たけしの「最新科学教室」 ビートたけし・著 新潮社・刊 1,300+TAX円
科学が正しい理由 ロジャー・G・ニュートン・著 松浦俊輔・訳 青土社・刊 2,800+TAX円
  
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by taketombow | 2008-04-19 18:31 | 草鞋(わらじ)をつくる