カテゴリ:私の山歩き( 137 )

 

今年の夏山

 退職したら暇になるから、のんびりと過ごす。
一人で「責任」を背負い込まなくて良くなるから、好きなことを好きなだけして気楽に過ごす。

それが夢だったのだが、現実は甘くない。

3月31日、市公館で教育長から直接退職辞令を受け取り、翌日4月1日午前9時に新たな辞令を貰い、新しい勤務。
 のんびりする暇など無いまま、4ヶ月が過ぎた。

変わったのは、勤務開始が午後からになり、時間も少しだけ短くなったことと、土曜が休みでなくなったことだ。収入も約5分の一になったが、深夜・早朝・日曜・祝日と野別幕なしに鳴っていた携帯電話がピタリと静かになったことがそれに変えても嬉しい。
 地震・水害等大災害が起きても、家族をほったらかして災害対策本部へ詰めることも必要なくなった。

しかし、

山へ行きにくくなってしまった。何よりも土日の連休が無くなったのが相当痛い。

あれこれ遣り繰りし、やっと確保したこの夏の休日は2回、計5日。後立山、不帰ノ劍と富士山を歩く予定。富士山は、若い頃、麓から走って登るレースに出たことがある。それ以来だ。後立山は一昨年の続きだ。

 そう言えば、昨年の剣では、カニの縦バイの手前で、重要で微妙な用件の電話がなったことを覚えている。
今年は携帯そのものを持って行かないつもりだ。
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by taketombow | 2010-07-26 23:37 | 私の山歩き  

「一緒に山へ行く(パーティーを組む)」ということ

 私が心を許し、ハードな山行でも同行する友は、極めて僅かで、数人だけだ。
私は「一緒に山へ行く」ということは、「万が一の場合、運命を共にすること」だと思う。最悪の場合、背負ってでも降りてくる覚悟があるし、背負ってでも降ろして貰えると信じている。
 万が一の場合に助けることができ、助けて貰える相手としか行かない。自分が責任を持てない相手と行くのは、無責任だと思っているし、パートナーに一方的に世話になるだけの山など行きたくない。
 だから、夏の低山は5,6人のパーティーで行くこともあるが、冬は多くて三人、ときには一人だ。雪山では、人の世話をするゆとりは全くなく、初心者などには、その安全を私が保証できないからだ。

 そこで、ほぼ同じ時期に発生した4つの山岳事故を考えてみた。ほぼ同時期に鈴鹿の竜ヶ岳でも遭難があった)全て2人のバーティーだ。遭難時に、同行者はどのような行動を取っただろうか。
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8月15日の記事、上が朝日、下が毎日だ。クリックすると拡大画像が表示される。

剣岳の事例を除き全員無事だったが、内容は違う。
 剣岳 アンザイレンして登攀中に滑落したが確保しきれず転落一人死亡、一人重傷。   30代
 御岳 膝の痛みで動けなくなったためビバーク。 夜明けを待って一緒に下山 30代
 鈴鹿仙ケ岳 同行者が遅れたため一人だけ先に下山。 60代
 鈴鹿竜ヶ岳 道迷い 山中でビバーク後、自力で一緒に下山 30代

 特に気になったのが、「同行者が遅れたため自分だけ先に下山」という部分だ。私の情報は新聞の記事だけだから、事実とは異なる可能性もあるが、朝日も毎日もほぼ同一の内容を報じているので、そう大きく離れたものではないだろう。(中日は先に下山した事実だけ報じて、その理由には触れていない)

 一緒に山へ行ったのに、「同行者が遅れたため自分だけ先に下山」するのだったら、何のための同行だったのだろうか、私は理解に苦しむ。分別が年齢に比例するとは毛頭思っていないが、60年以上の年を重ねて学んだのが、「自分さえ良ければよい」ということだったとしたら、その人生は余りにも情けない。

※ いつもマスコミ報道が正しいとは限らない。報道が明らかに間違っている場合も、意図的に事実を曲解して報じる場合もままある。もし、事実が報じられたものとは異なっているようだったら、関係の方々に多大な迷惑をお掛けすることになってしまう。

 私はそれらの方々の心と名誉を傷つける意図は毛頭ない。間違いが明らかになった時点で直ちに訂正する。
 至急正しい情報をお寄せいただきたい。
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by taketombow | 2009-08-19 20:06 | 私の山歩き  

山の小物 カップヌードル・リフィル

 今回の山行には、非常食を行動食と兼ねて約2日分持っていった。
キャラメル、ブドウ糖の塊、カロリーメイト、オートミールと写真のカップヌードル・リフィルだ。名前の通り、詰め替え用のカップヌードルで環境対応商品、要するにエコを売りにしたもので、山用のものではない。
 しかし、山用の食品として考えてもかなり優れものだ。袋麺や大手のPBカップ麺と較べれば価格的なメリットは無いが、嵩張らず袋麺よりも包装が厚くて強いので、強引なパッキングにもかなり耐えられる。
 ゴミが少なくなるのは勿論ありがたいが、それよりも、過酷な場面ではそのまま食べられ、状況が許せばホットにして身体を温めることができる点がミソだ。
 上から見たところと下から見たところ。
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家庭で食べるときには、この専用容器(ガラス製・別売)が用意されている。水を入れ電子レンジ5分で出来上がりだ。
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More 今週の読書ノート(~08月16日)
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by taketombow | 2009-08-12 08:53 | 私の山歩き  

今夏の「南アルプス」 塩見岳から農鳥岳

 何も見えない雨の中を、ひたすら歩いただけ。

 だが、南アルプスの雄大さを実感させてくれる山旅でもあった。
 入り口は中央道松川ICの村営登山バスのバス停。(高速バスのバス停とは違う。料金ゲートを出たところにあるので注意が必要)約2時間揺られて鳥倉林道終点ゲートまで到着する。例年なら、登山口まで運んでくれるが、途中の山側法面崩落のため、今年は約30分余計に歩くことになる。天気が良かったのはここまで、後は雨とガスの中ひたすら歩いた。風が殆ど無かったのが不幸中の幸いといったところ。夏山なので、汗対策はそれなりに考えていたが、汗で中から濡れた。特に、山靴の中まで濡れたのは、不快極まりなかった。泊まりは三伏峠小屋と熊ノ平小屋。熊ノ平小屋の水は豊富でとても冷たく美味い。
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小屋を出て数十分後、三伏山から一瞬だけだったが塩見岳が見えた。振り返れば、樹林の中に三伏峠小屋の青い屋根が見える。
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塩見岳北側斜面のガレ場でミヤマオダマキを見つけた。
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三国平から農鳥岳へのトラバースルートのガレ場には黒百合が・・。
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大小の岩がゴロゴロしている中を、只ひたすら歩く。
 大凡の歩行時間は
1日目が3時間、2、3日目がそれぞれ11時間。

「下山後は奈良田にある『奈良田の里』」で一風呂浴びて美味しい料理を!」と期待していたのだが、食事等は午後3時までの営業だった。風呂の営業は5時までだったので、湯に浸かり汗を流し垢をしっかりと落とすことはできたが、手打ち蕎麦とジョッキ生ビールにはありつけなかった。仕方なく、非常食としてとってあった友人の魚肉ソーセージ、私のカロリーメイトを肴に、辛うじて自動販売機で購入できた缶ビールでささやかな祝杯をあげた。

奈良田からは1日4本のみの定期バス「山交タウンコーチ」で約1時間30分かけて身延線の身延駅に出る。そこから特急「ワイドビューふじかわ」で静岡へ、静岡で新幹線に乗りかえて帰宅ということになる。

奈良田のバス停周辺には飲食店は全くないし、身延駅前にも気軽に食べられそうな店はない。ホームの蕎麦うどんの類は身延駅は勿論のこと、静岡駅も閉まっていた。
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by taketombow | 2009-08-12 08:15 | 私の山歩き  

山の歌

 私が小学生の頃、ある日父が歌集を買ってきた。
書名ははっきりと覚えてないが、野ばら社の「合唱名歌集」だっと思う。その頃流行の水色のビニールの表紙だった。歌声喫茶が流行り始め、ロシア民謡や、ダークダックスが歌う山の歌がラジオから流れていた。
 東京オリンピックが終わり、高校入試の受験勉強を始めた頃、ラジオの深夜放送が始まった。それから大学受験へと、生活の側にいつもラジオがあり、音楽があった。70年安保を控え激化した大学紛争の隙間をかいくぐりやっと大学へ入学したが、学園紛争のあおりで授業は時折休講になった。そんなときはサークルの部屋に集まり、ギター片手にフォークソングやプロテストソングを歌っていた。
 山でも歌はいつも身近にあった。雪の稜線に張ったテントの中で、コッフェルになみなみと注いだトリスを呷り、歌い、語った。
 
 私が、山の歌を唄わなくなったのは、いつの頃からなのだろうか。

 YouTubeで見つけた山の歌。

山男の歌 ダーク・ダックス

山のロザリア スリー・グレイセス


思い出の赤いヤッケ 高石ともや

シーハイル アルペンエコーズ

いつかある日 中沢厚子

雪山賛歌 ダーク・ダックス


雪山に消えたあいつ ダーク・ダックス


穂高よさらば 横内正


岳人の歌 青柳常夫

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by taketombow | 2009-08-10 20:29 | 私の山歩き  

剣岳

 剣岳へ行ってきた。
まだ梅雨が明けず、九州を始めとする西日本では大雨が降っているこの時期、山には余り良い時期ではない。 だが、以前から友人と日程を調整し、ようやく休暇を合わせた山行だ。だめなら、「麓の温泉にでも浸かって帰ってくれば良い」と、はなから好天は期待していなかった。
 出発時から当然の曇り空。立山インターを降りた頃からパラパラと雨が降り始め、立山ケーブルカーの駅へ降り立ったときは本降りになっていた。
 ところが・・・・・。
立山高原バスで室堂に着いたら、青空が広がっていた。
雲は下界だけだった。
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その日の内に、剣御前を経て剣山荘へ。
雲間から剣岳が見え隠れする。
実に良い山容だ。
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久しぶりに手応えのある山だった。
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by taketombow | 2009-07-26 23:55 | 私の山歩き  

高見山 2

 天候には恵まれたが、それが良かったのか悪かったのか。
霧氷をみることはできたが・・・・・。
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霧氷は頂上付近のごく一部に見られただけだった。
しかし、寒さだけは、しっかりと身に応えた。

最後の写真は「高見杉」よく知らないが、天然記念物に指定されている杉だそうだ。これも、山名と同様に大相撲の四股名に似ている。
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by taketombow | 2009-01-27 00:24 | 私の山歩き  

高見山

 この日曜日に高見山へ行く予定だ。
今のところ、気温が上がっており雪でなく雨となり霧氷は見られないようだが、週末は冷え込み霧氷が見えるかも知れない。
 最初は、三峰山へ行く予定だったが、昨日友人と飲んでいて高見山への山岳ツアーに残席があると聞きそれに申し込んだ。
普通に鉄道とバスを乗り継いで行くのと、料金的には殆ど変わらない。もちろん自分で車を運転し、狭い雪道を長時間運転するのは真っ平だから論外だが、公共交通機関も乗換とその待ち時間が寒い。パスツアーなら、ゆっくり出発して早く帰れるし、昼食・温泉付きだ。
 ツアーの欠点は、天候の見通しが付かないこと。
申し込んだら雨天でも決行となるし、霧氷が無くても霧氷ツアーは出発する。
 今度はなんとかなるだろう。帰路は、ビールでも飲んでのんびりと眠ってくるとするか。
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by taketombow | 2009-01-22 23:51 | 私の山歩き  

綿向山

 綿向山へ行った。
 早朝6時半に我が家を出発し、東名阪、新名神を走る。甲賀土山ICで高速を降り、国道一号、県道41号、182号をひたすら走れば、休憩を含めて約二時間で登山口近くの駐車場へ到着する。そこからは、案内板、休憩所が心地良く整備された登山道を上るだけ。
 登山道にもしっかりトレースがつけてある。WAK(綿向山を愛する会)の方々のご尽力には頭が下がる。
 
 折しも、我が家の辺りでも雪が舞い、天気予報は寒波の到来を告げていた。昨日降った雪で、登山口でも既に20センチ近い積雪となっていた。しかし、さらさらと乾いた粉雪は登山靴にも心地良い。

 登山道を歩く限り踏み固められた雪は締まっているので問題ないが、踏み外すと場所により太もも近くまで雪に埋まる。3時間と少しかかって山頂へ着いた。

 綿向山は、山頂はもちろんのこと、全山別天地だ。

行者コバのお堂。
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7合目辺りの木々に白い花が咲く。
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山頂は見晴らしがよいはずだったが、本日は生憎、眺望に恵まれなかった。
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8合目付近の白い造形
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雲の合間からも近江の平野が見える。
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ツンツンの結晶が見事だ。
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 五合目付近から、スノーシューの使用が可能。登りではアイゼンは「無いよりは有った方がよいかな?」という程度。下りは「着用を強くお勧めします」という状況だった。この時点では、凍結してはいないが、滑りやすくなっていたからだ。

 新名神は、まだカーナビには収録されていないので、表示では山中をひたすら真っ直ぐ走っていることになる。甲賀土山ICを降りてから、目的地として「西明寺(さいみょうじ)」を設定すると良い。
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by taketombow | 2009-01-12 08:11 | 私の山歩き  

御在所岳裏道 仮復旧

御在所岳裏道が仮復旧しているというので歩いてみた。

御在所岳の「裏道」登山道は、数あるコースの中で、最も傾斜が緩やかで岩場、ガレ場、ザレ場の少ないコースだった。樹木の間を歩く部分が多いため、酷暑、強風、雨天等天候が悪化したときにも、木々がそれを遮ってくれて比較的安全なエスケープルートとしての価値もあった。
 積雪期はいち早くトレースが付き、冬期はここがメインルートになっていた。

厳冬期の風が強いとき、中道はキレット付近とその上部の岩場のトラヴァースが通過に神経を使う。だから、私の下山路は専ら一の谷新道だった。だが、大雪で一の谷新道にトレースがないときは裏道を使った。

この冬、積雪期に御在所を歩くなら、裏道を無雪期に歩きルートを頭に叩き込んでおく必要がある。

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藤内小屋上部付近 かつて「天狗の踊り場」が有った辺り
ゴロゴロとした岩の間を縫うように、仮登山道が造られている。

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川原の岩にはこのように赤ペンキでルートの目印が付いている。



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兎の耳は辛うじて残ったものの、周辺はこの有様だ。

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2年前と比べるとその変容が分かる。

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兎の耳の直ぐ上流で仮設の木梯子を登り左岸へ移る。

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6合目から7合目の間。このような場所もある。この部分はまだ、登山道が安定していない。雨天、積雪期は十分な注意が必要だ。

7合目以上は、全く変化無し。昔の裏道登山道が楽しめる。

 意外に思ったのは、「裏道登山道は崩壊した」という事が伝わったためか、ベテラン、熟達者らしい姿は余り見えなかった。却って、初心者らしき方々らしきパーティーが結構多く歩いていたのが気になった。

 もう山頂部は冬。先日降ったらしき雪と霜柱が残っていた。
 標高は僅か1000メートルと少しの山だが、木綿の軍手と、運動靴で登る山ではない。

「みんなで登れば怖くない」の発想なのか。
それとも、被害にあったことすら知らないまま来たのだろうか。
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by taketombow | 2008-12-01 00:24 | 私の山歩き