カテゴリ:雑感( 114 )

 

何という鳥?

 先日、写真を見せて貰ったのだが、分からない。
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これが全景。鳥だけをアップすると
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見かけたのは、岐阜県中津川市苗木「夜明けの森公園」内にある池「高峰湖」。8月19日午後4時半のことだそうだ。

姿形の特徴から図鑑で調べてみると、「シジュウカラガン」が一番近いような気がするが、冬鳥の筈だなのだ。
これはネットで見つけた「シジュウカラガン」の画像。似ていなくもないな。もしそうだとすれば、これは種の保存法で指定された「絶滅危惧種」で非常に貴重な個体ということになる。
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※山階鳥類研究所発行 「この鳥を守ろう」 p.67-69 より
シジュウカラガン
Branta canadensis leucopareia
Alleutian Canada Goose
ガンカモ科

特 徴
 頭から頸にかけては黒色で、横から見ると頬が三角形に白色になっています。 体は褐色をしていますが、背、腰、尾などは黒色で、胸、腹は淡色、尻、上尾筒、下尾筒は白色をしています。 首の下の方に白色の輪があり、前の方で4.9-19mm程の太さの巾があり、多くは9-11mm程度です。 また顔の白色部があごのあたりで黒線により二分されています。 嘴は小さくて黒色、脚は灰黒色、目は暗褐色をしています。雌雄同色です。
 北アメリカ大陸に広く分布するカナダガン(Canada Goose)のアリューシャン列島産の亜種であるシジュウカラガンは、体の大きさが小さいことと、前述しました白い輪が目印になっています。全長約670mm。
 卵は白色あるいはクリーム色で無紋。 大きさは85.5mm×56mmm程、重さ130.8~146.4g程。

分 布
 繁殖地は、アリューシャン列島のアトカ島(Attu I.)までの間の島々、キスカ島(Kiska I.)、アムチトカ島(Amchitoka I.)、アガッツ島(Agattu I.)であり、 また、おそらくウナラスカ島(Unalaska I.)でも繁殖しているかも知れません。 いずれにしても繁殖地はかなり狭い地域です。 越冬地は、北米大陸ではブリティッシュコロンビア(カナダ)からオレゴン、カリフォルニアの河川の流域、メキシコ北西部に至る太平洋岸に渡り、一部は太平洋の西岸を日本へ渡って来ます。
 日本では今までに北海道、青森県、秋田県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、兵庫県などに渡来した記録があります。

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by taketombow | 2008-09-11 06:06 | 雑感  

Googleストリートビュー

 Googleが新しいサービス「Googleストリートビュー」を開始した。

Google マップのストリートビュー
http://www.google.co.jp/help/maps/streetview/

 自動車で道路を走ったり、散歩したりして目に入る風景をそのまま画像として地図に埋め込んだものだ。
 ある特定の場所を指定すれば、居ながらにしてその道をドライブしたり散歩したりしている気分にさせてくれる。もちろん、視点を変えることも前後左右に移動することも自由自在。カーナビゲーションシステムと組み合わせれば、よりリアルな分かり易いナビゲーションができる。

 玄関のドアや戸の形や色、表札の文字や郵便ポストの色、玄関脇に飾ってある鉢花の色、カーポートの自動車の色・型式・ナンバーまで、きわめて克明に分かる。

 世界ではアメリカとフランスと日本でサービスが始まった。日本では、首都圏、京阪神、仙台、函館、札幌の一部でサービスが始まったばかりだが、数年後には全国が網羅され、政治体制が異なる一部の国を除き、全世界が網羅される日も遠くはないだろう。
  首都圏では幹線道路から始まり、路地裏の生活道路まで網羅された地域もある。
 便利なのだが、その反面極めて大きなリスクも抱え込んでいる。住所氏名が分かれば、家の位置が分かるのは、カーナビや住宅地図と同じだが、それに加えて、玄関の形、ポストの位置、脇の小窓の有無、家の色・形まで分かってしまう。もちろん、駐車してある車の型、色、ナンバーも分かり、富裕の程度まである程度は推測できる。つまり、ネットから空き巣や強盗の下調べができてしまうのだ。これと上空からの映像と組み合わせれば、侵入口から事後の逃走経路までシュミレーションできる。
 某巨大掲示板でときおり発生するトラブルの相手や、事件・事故関係者への"晒し"に使われたら、被害は相当に深刻なものになるだろう。

 私たちは、経済活動が「原則自由」の資本主義社会で暮らしている。その中で、利益の出ないもの、不便なものは淘汰され「より良い」ものだけが生き残る。便利性と利潤だけを貪欲に追求する大きな流れの中で、私たちの何が侵され、失われてしまうのだろうか。

 私たちの「資本主義」は暴走を始めていないだろうか。私たちは、その暴走に修正を加える必要はないのだろうか。


今週の読書ノート(~8月31日)
心理学の世界 教養編5 パーソナリティと臨床の心理学 次元モデルによる統合 杉浦義典/丹野義彦・著 培風館・館 2,100+TAX円
MINERAVA 福祉ライブラリー91 ヒューマンケアを考える さまざまな領域からみる子ども学 月形昭弘・著 ミネルヴァ書房・刊 2,400+TAX円
麦の穂 四季のうた 2008 長谷川櫂・著 中央公論新社・刊 740+TAX円
美しい言葉づかい -フランス人の表現の技術 井村順一・著 中央公論新社・刊 740+TAX円
花はふしぎ なぜ自然界に蒼いバラは存在しないのか? 岩科司・著 講談社・刊 940+TAX円
筋肉はふしぎ 力を生み出すメカニズム 杉晴夫・著 講談社・刊 820+TAX円
「チベット問題」を読み解く 大井功・著 祥伝社・刊 780+TAX円
虫の顔 石井誠・著 八坂書房・刊 1,800+TAX円
野の花・山の花 観察図鑑 東京山草会・編 主婦の友社・刊 1,300+TAX円
NHKスペシャル 最強ウイルス 新型インフルエンザの恐怖 NHK「最強ウイルス」プロジェクト・編 NHK出版・刊 1,000+TAX円
今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい 発酵の本 協和発酵工業・編 日刊工業新聞社・刊 1,400+TAX
オクスフォード 科学の肖像 メンデル エドワード・イーデルソン・著 西だ美緒子・訳 大月書店・刊 1,800+TAX円
北欧教育の秘密 スウェーデンの保育園から就職まで 遠山哲央・著 つげ書房新社・刊 1,800+TAX円
燃料か食料か バイオエタノールの真実 坂内久/大江徹男・編 日本経済新聞社・刊 2,600+TAX円
ナマコのからえばり 椎名誠・著 毎日新聞社・刊 1,400+TAX円
ふたりの品格 永六輔/矢崎泰久・著 講談社・刊 1,400+TAX円
記念日 加納諒一・著 光文社・刊 2,000+TAX円
産声が消えていく 太田靖之・著 祥伝社・刊 1,700+TAX円
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by taketombow | 2008-08-31 21:11 | 雑感  

あっ!やってしまった。

 寝る前に、毎日届く数百通のSPAMメールを処理するのが、日課となっている。
最近のメールソフトのSPAMFILTER機能は素晴らしいが、100%という訳にはいかない。
SPAMメール発信業者も、彼らなりの創意工夫をしているからだ。SPAMメールが正常メールに混じってくるのはまだ良いが、正常メールがSPAMメールと一緒に捨てられてしまうと困る。そんなときに限り大切なメールだったりするものだ。だから、SPAMメールのゴミ箱漁りは欠かせない大事な日課なのだ。
 一昨夜も寝る前にSPAMメールのゴミ箱漁りをしていた。案の定、正常メールが捨てられていたので、中身を見ようとダブルクリックをしたのだが・・・・・・・。
 半分寝ながらやっていたせいか、その下のSPAMメールをクリックしてしまった。
その後はもう・・・・・。

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このようなウインドウが表示されて、画面は真っ青になった。どうせ脅かしのジョークプログラムだろうと思ったので、全て「ノー」をクリックしたつもりだったのだが、最後はこの画面になった。
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デスクトップ画面を改変し、「Antixvirus XP 2008」なる怪しげなウイルス対策ソフトを購入させようとするものだ。その際クレジットカード番号が漏洩する恐れがある上に、キーローガーなどの悪質なソフトが組み込まれている可能性もある。

いつもは生ビール片手にキーボードに向かうのだが、人間ドックを翌日に控えていたので昨夜に限って素面だった。どうもそれがいけなかった(?)ようだ。

「ウイルスバスター2008」の検出名は当初は「JOKE_BLUESCREEN」だけだったので、
改変されたレジストリーキーを削除し、
system32にあった本体の
blphcre2j0e16e.scr
dpa.dbl
pphcre2j0e16e
sysrest32.exeを削除した。そして、再起動したが・・・。

また、上のブルーの画面。更に、「RTKT_AGENT.EBK」なるトロイの木馬型ウイルの警告もでた。

セーフモードで起動し上と同様の作業をして更にシステムの復元ポイント、ブラウザーのキャッシュも削除したが以前画面はブルーのまま。
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その夜は時間切れで、人間ドックから帰ってから取り組んだが、芳しくない。仕方なくトレンドマイクロの窓口に電話をかけた。ここは対応が良く分かりやすいのだが、担当者に繋がるまで最長数十分近く待たされるのが玉にキズだ。やっと繋がった電話でいろいろ教えて貰い電話を切る、指示された通りの作業をして再起動したのだが相変わらず画面は青いままだ。

再び長い時間をかけて窓口に電話をかけ、対処法を聞き、電話の指示に従いファイルの削除をチェック。ウイルスのリアルタイム検索の状況も確認して、削除は終わっただろうということで、画面の回復法は後からメールで教えて貰うことにして電話を切った。

念のため全てのドライブを再チェックしたのだが、今度は新たなウイルスの発見と駆除のアラートが出た。それもゴミ箱からだ。今度は
TROJ_RENOS.AFR と
TROJ_RENOS.AFM
だ。これも「トロイの木馬型」で実害は無いとのことだ。念のためネットワークのトラフィックも゜観察しているが特に異状はない。

再インストールの方が簡単に決まっているが、これはこれでそれなりに面白くなるから不思議だ。

今週の読書ノート(~8月03日)
家族・支援者のための 発達障害サポートマニュアル 古荘純一・著 河出書房新社・刊 2,500+TAX円
被虐待児の精神分析的心理療法  タビストック・クリニックのアプローチ メアリー・ボストン/ロレーヌ・スザー・編/著 平井正三/鵜飼奈津子/西村富士子・監/訳 金剛出版・刊 3,400+TAX円
心的外傷を受けた子どもの治療 愛着を巡って ビヴァリー・ジェームズ・編/著
三輪田明美/ 高畠克子/加藤節子・訳  誠信書房・刊 4,000+TAX円

授業の研究 教師の学習 秋田喜代美/キャサリン・ルイス・編/著 明石書店・刊 2,500+TAX
現実社会で演じる 大人の条件 ビジネス社会における"ヒューマンコミニュケーション" -大学生、若手・中堅社員のために- 三木佳光・編/著 安積義晴/迫谷恒彦/大根一直/中島亮昌・著 IPジャパン・刊 2,381+TAX円
子育て支援の危機 -保育外注化の並を防げるか- 前原寛・著 創成社・刊 800+TAX円
ちがいがわかる 類語使い分け辞典 松井栄一・編 小学館・刊 2,400+TAX円
訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 笹原宏之・著 光文社・刊 820+TAX円
飛躍するドイツの再生可能エネルギー 地球温暖化防止と持続可能社会構築をめざして 和田武・著 世界文化社・刊 2,300+TAX円
大名屋敷の謎 安藤優一郎・著 集英社・刊 700+TAX円
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by taketombow | 2008-08-02 00:12 | 雑感  

ブログ通信簿

ネットで見つけたので、早速やってみた。

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マメ度が低いのは納得できる。
だが、性別年齢が不本意だ。そうか、女子中学生の戯れ言程度の内容か。

ここも妙に納得してしまったりして。

でも、この判定プログラムはどのようなアルゴリズムを使っているのだろうか。

主張度は、エントリーの文章を解析し「・・・だ」「・・だと思う」「・・・だと思います」等の語尾を抽出し、カウントしているのだろうか。マメ度はRSSを分析すれば容易だし、影響度は、コメントやトラックバック数をカウントしているだろう。
 お気楽度はさっぱり推測できない。

取り敢えず、話の種程度にはなるな。

試してみるのなら、ここから。

「ブログ通信簿」http://blogreport.labs.goo.ne.jp/tushinbo.rb
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by taketombow | 2008-07-31 20:40 | 雑感  

傍で聞いている限りは、面白いのだが・・。

 昨日、下山後 大糸線の白馬駅で列車を待っていた時のこと。
あと、10分ほどで列車が来る。そろそろ改札が始まりそうな時刻のできごと。

「みどりの窓口」での会話が聞こえてくる。
遠方から来たらしい高齢の女性2人。大声で、窓口の係員に聞いている。

客 「どこか良いところないかねえ」

駅 「この辺りの観光案内なら、駅のそばにありますが」

客 「さっきそこへ行ったんだけど、駅へ行けばここだけでなく、日本全国どこでも教えて貰えると聞いてここへ来たんだ。だからここで聞いているんだよ。」

駅 「で、どんなところが良いのですか?」

客 「それが、分からんから聞いているんだよ」

駅 「・・・・・でも、そう仰ってもご案内のしようもありませんが・・」

客 「教えてくれないのかい。不親切だねえ。(私たち周囲にいる人を見回しながら)岩国の駅ではちゃんと教えてくれるよ。ダメだねえここは。」

岩国駅「みどりの窓口」の係員は、読心術ができる極めて有能な駅員らしい。

今週の読書ノート(~7月27日)
創造性とは何か その理解と実現のために シャロン・ベイリン・著 森一夫/森秀夫・訳 法政大学出版会・刊 2,300+TAX円
社会不安障害 社交恐怖の病理を解く 田島治・著 筑摩書房・刊 680+TAX円
いまどきの思春期問題 子どものこころと行動を理解する 平岩幹男・著 大修館書店・刊 1,600+TAX円
子育て支援の危機 外注化の波を防げるか 前原寛・著 創成社・刊 800+TAX円
「教育七五三」の現場から 高卒で7割・中学で五割・小学校で3割が落ちこぼれ 瀧井宏臣・著 祥伝社・刊 780+TAX円
本から自然へ 自然から本へ 子どもと楽しむ生きものの世界 京都科学読み物研究会・編 連合出版・刊 1,500+TAX円
栄養医学ガイドブック サプリがもたらす健康の回復 柏崎良子・著 学習研究社・刊 1,800+TAX円
痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ 島田永和・著 朝日新聞出版・刊 720+TAX円
疑似科学入門 池内了・著 岩波書店・刊 700+TAX円
蝶の道 南孝彦・著 ソニーマガジンズ・刊 780+TAX円
サンゴとサンゴ礁のはなし 南の海のふしぎな生態系 本川達雄・著 中央公論新社・刊 840+TAX円
少女が知ってはいけないこと 神話とおとぎ話に描かれた<女性>の歴史 片木智年・著 PHP研究所・刊 1,600+TAX円
資本主義バカの後始末 永野芳宣・著 西日本新聞社・刊 1,714+TAX円
草葉の陰でみつけたもの 太田十折・著 光文社・刊 1,500+TAX円
ぬしさまへ 畠中恵・著 新潮社・刊 1,300+TAX円
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by taketombow | 2008-07-26 23:48 | 雑感  

根性焼き

 地下鉄を降りて地上に上がったら、どっと汗が噴き出した。

 とにかく暑い。

のんびりとバス停へ足を向けていたら、向こうからバスがやってきたので小走りに走って乗り込んだ。運良く降車口のそばに空席があったので其処へ座った。

 通路を挟み反対側に若いやや小柄の女性が座っている。
青いジーンズに、白っぽいTシャツ、こざっぱりとした格好をしている。時折見かけるギャル系の服装とは縁遠い服装だ。ただ一つ気になるのが、目深に被った使い古したようなキャップだ。キャッブのため、表情は全く見えない。僅かに口元がみえるだけだが、まだ若い。多分10代の少女だろう。

 次のバス停で、老女が乗ってきた。
座るところはないかと辺りを見回すが、生憎座席は満席で空席はない。優先席は当然のこととして、OL風の若い女性とおじさんが狸寝入りを決め込んでいる。

 私が立とうかなと、鞄の取っ手を握り直したとき、その少女が席を立ち、さりげなく席を譲った。
そして、そのまま私の席の前にある降り口の棒を握りしめた。

 その手首を見て私はハッとした。手首に無数のリスカと根性焼きの跡。

 赤くなり、僅かに膨れ上がっている。

 生まれてから、おそらく20年足らず。彼女は凄まじい人生を生きてきたのだろう。
今までの彼女の身の上に何があったのか、これからどんな人生を生きていくのか。私には分からない。

 彼女が降りるまでに、遂に私は彼女の顔を正視することはできなかった。
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by taketombow | 2008-07-22 23:40 | 雑感  

密かに「チキンレース」

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 余程の特別な事情がない限り、今どき車掌が乗っている路線バスは見たことがない。
私が毎日通勤に利用している市バスもワンマン運転だ。だから、自分が降りるバス停の手前で、降車ボタンを押す必要がある。

 このことで最近面白いことを発見した。

 車内で密かにチキンレースが行われているのだ。

レースの目的は一つ、
・自分が降車ボタンを押さないで、他の誰かに押させ目的の停留所で降車する。

自分が真っ先に押してしまったらアウト。
押さずに降りそびれたらアウト。

ギリギリに押して運転手に急ブレーキや急な操作をさせてしまったら、即、退場!

レースが成立するのは、
・複数の乗客がいつも乗降する停留所。
・学生や高齢者でなく通勤客の多い路線・時間帯。
・ほぼ全員が着席しており、立ち席の乗客がない時間帯。

に限る。

立っている乗客は、座れないで乗っていることにいらいらしており早く押しすぎるので、最初から除外。高齢者もせっかちで早めに用意をし始めるので除外。一般的な高校生は早めに押すし、体育会系の学生は大股開きで口を開けて寝ており、乗り過ごしの常連なので除外。

一番面白いのが、帰宅時のバス。

いつも、バス停から少し離れたところでタバコを旨そうに吸ってスポーツ新聞を片手に持っているノッポ氏。現場の仕事をしているのだろうか。使い古した布製のショルダーバッグを座席の下に置き、毎朝その日に飲む薬のセットを作り、帰りは窓ガラスに身を預けている親方。SPALDINGのデイバッグを背にややくたびれた黒っぽい背広に身を包み、おかっぱのようなヘヤースタイルで両肩をやや左右に振りながらせっかちに小走りに歩く若者。

これらの内の何人かが、その日のレースの参加者だ。

「降車ボタン」を押す。
ただそれだけのことなのだが、毎日のこととなると、「誰かが押すだろう」「彼奴らも降りるのに、どうして俺が押さなきゃならんのだ」という気持ちにもなってしまうから不思議だ。

目論見が外れて誰も降り無いときは、何食わぬ顔をして次のバス停まで乗ってそこで降り、歩いて戻ってくる。

勿論、こんな馬鹿げたことを考えているのは私だけだと思うが、バスの「降車ボタンを押す」だけのことで、こんなにも楽しめるので面白い。
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by taketombow | 2008-07-05 12:06 | 雑感  

エスカレーターを歩いていけないのはなぜ?

先日の地下鉄エスカレーター事故で怪我人が出たのをきっかけに、エスカレータを歩くことの是非が巷の話題となった。もちろん、「地下鉄のエスカレーターはあるくべきでない」という意見が大勢だ。メーカーはエスカレーターを歩くように設計していないし、「歩かないように」との表示もある。

 しかし、これらはあくまでもメーカー、管理者側の論理である。

 利用者の立場に立ったとき果たしてそれでよいのだろうか。エスカレーターは動く階段。階段は歩くものだ。通勤時、特に朝は、時間が惜しい。動く電車の中ででも走り出したいくらいだ。エスカレーターを歩き、少しでも早く前へと進みたくなるのはごく自然な心理である。
 歩くのが危険なら、歩く衝撃を吸収し歩いても支障のないエスカレーターを作ればよいのだ。そのような施設でなければ設置できないように法で規制すればよい。そうすれば、メーカーは競ってそのような製品をつくるようになる。
 また、歩けない(非常に歩きにくい)エスカレーターを作るのも一つの方法だろう。歩けないというよりも歩きにくいエスカレーターは、技術的には制作可能だとおもう。一つ一つのステップの幅(奥行き)を今の2~3倍程度に拡げるのだ。そうすれば、歩こうとすると、いつも前足が同じ足になって歩きにくくなり、歩く人は激減するだろう。

 メーカーや設置者サイドは、「利用者のマナー向上を」と利用者側に責任転嫁し、利用者側の都合を無視しがちだ。これらの施設は、利用者側の気持ちも考え設置すべきだ。私たちは「運賃」という形でそのコストを既に負担しているのだから。

今週の読書ノート(~6月22日)
改訂版 実例・差別表現 あらゆる情報発信者のためのケーススタディ 堀田貢得・著 Softbank Creative・刊 2,400+TAX円
変貌する民主主義 森政稔・著 筑摩書房・刊 780+TAX円
フォト・リテラシー 報道写真と読む倫理 今林瑛子・著 中央公論新社・刊 780+TAX円
電車の運転 運転士が語る鉄道のしくみ 宇田賢吉・著 中央公論新社・刊 840+TAX円
熱帯林の生態学 Xサルが木から落ちる スーザン・E・クインラン・著 藤田千枝・訳 さ・え・ら書房・刊 1,500+TAX円
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by taketombow | 2008-06-20 22:40 | 雑感  

地下鉄ホームの白い杖

昨日帰宅時のこと。

乗ろうとするホームの案内放送が始まったのとほぼ同時に、反対側ホームに電車が入り、開いた扉から大勢の人が外へ吐き出された。

人波がすうっと引いた後に、カチカチいう床を叩く音がする。
 年老いた2人連れの男女がホームの端から中央にある階段に向かって歩いてくる。先に歩いてくるのは、グレーのブレザーにチェック柄のスラックスをおしゃれに着こなした男性。軽めのショルダーバッグを肩にかけ、黄色い点字ブロックの上を先にさっさっと先に歩いていく。ホーム中央のエスカレーターを通り過ぎてホームの反対側の端まで向かいそうだ。後から、荷物を背中に背負い白い杖を持った女性が小走りで追いかける。

「お父さん、違いますよ!出口はここですよ」

 白い杖でこつこつと床を叩き音で婦人が知らせる。男性は立ち止まり何やら怒鳴っているが、内容は聞こえない。やっと追いついた女性は男性の腕を捉まえてエスカレーターのところまで連れていく。何やら文句を言いながら、それを振りほどこうとする男性。
 やにわに、肩にかけていたショルダーバッグを下へ落とした。ちょうどエスカレーターのステップにのり、ショルダーバッグは上へと運ばれてしまう。それを肩を落として見送る女性。

 遠くなので表情は見えないが、全身がその気持ちを物語っていた。


私の乗った電車の扉が閉まるまでの、ほんの短い時間に繰り広げられた光景だ。


 目がご不自由なのは、白い杖を持っていた女性ではない。男性の方だったのだ。
 多分、何らかの理由による中途失明なのだろうか。

突然やってきた余りにも厳しい現実を、受け容れられないでいる夫。
夫の落胆が自分のことのように分かり何とかしてあげようと必死な妻。

私は、そんな構図を頭に描いた。

彼が自分の手に白い杖を持ち、一人で外出するようになるのは、何時のことだろうか。


後期高齢者医療制度。
通常は75歳以上から加入なのだが、障害者からは、65歳から徴収している。

強者に対しては下手に、弱者には高圧的に、少数の富裕層より、多数の貧困層
対象に、取りにくいところよりも、取りやすいところから。
これは、資本主義社会において、企業が生き残るための原則だ。

この原則を最も忠実に実施しているのは、我が国の為政者かも知れない。
勿論、私たちが正当な選挙で"真剣に"選んだ"真っ当な"政権だ。

今週の読書ノート(~6月15日)
事故災害時のMCガイド AndersRuter/HeleneNilsson/ToreVikstrom・著 奥寺敬・監/訳 中山書店・刊 3,000+TAX円
少年たちはなぜ人を殺すのか キャロル・アン・デイヴィス・著/浜野アキオ・訳 文藝春秋新社・刊 1,000+TAX円
子どもが壊れる家 草薙厚子・著 文藝春秋新社・刊 700+TAX円
子どもをいじめるな 梶山寿子・著 文藝春秋新社・刊690+TAX円
10代のセルフケア6 傷つけられていませんか? ・・・虐待的な関係を見直す カーリーン・コブ・著 水澤都加佐・監 水澤寧子・訳 大月書店・刊 1,300+TAX円
技術チャレンジ しくみや使い方がよくわかる モーター図鑑 角田和雄・監 誠文堂新光社・刊 1,800+TAX円
決定版 日本の外来生物 多紀保彦・監/(財)自然環境研究センター・編/著 平凡社・刊 3,400+TAX円
香り選書1 サクラとウメの花の香り 堀内哲嗣郎・著 フレグランスジャーナル社・刊 1,400+TAX円
女は何を欲望するか 内田樹・著 角川書店・刊 705+TAX円
日月めぐる 諸田玲子・著 講談社・刊 1,600+TAX円
フレンズ 高嶋哲夫・著 角川春樹事務所・刊 952+TAX円
エア ジェフ・ライマン・著 古沢嘉通/三角和代・訳 早川書房・刊 2,400+TAX円
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by taketombow | 2008-06-13 20:41 | 雑感  

桑の実  

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赤とんぼ  作詞:三木露風 作曲:山田耕筰

夕焼け小焼けの 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か

山の畑の 桑の実を
小篭に摘んだは 幻か

十五で姐やは 嫁に行き
お里の便りも 絶え果てた

夕焼け小焼けの 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先

この歌詞は大人になるまで、ずうっと間違えて覚えていた。「おわれて」は「追われて」ではなく「負われて」だと知ったのは、社会人になってからのことだ。
 赤とんぼの身になって書いた歌詞と誤解していたのだ。だから、赤とんぼはどうやって桑の実を食べるのかが分からなかった。小篭とは一体何だろうかとも。

最近になった気付いたのだが、もっと理解困難なこともある。
桑の実は秋にはならないのだ。今の時期だ。


多分、この作者
大人になってから、「夕焼け小焼けの赤とんぼ」を眺めている間に、姐やに負んぶされていた日々のことを思い出したのだろう。

作詞家の三木露風が五歳の時、両親は離婚したので母親の温かみを彼は知らない。微かに残っているのは、子守として雇われていた少女の背中、彼女もやがて嫁に行き連絡も疎遠になっていく。子守の少女から貰った桑の実はどんな味がしたのであろうか。

画像は、今朝出勤の途中で見つけた桑の実。
一粒だけ食べてみたが、幼い頃のあの美味しさは甦ってこなかった。大人になるということは、このような子どもの頃の思い出も無くしてしまうことだったのか。

今週の読書ノート(~5月18日)
親たちの暴走 日米英のモンスターペアレント 多賀幹子・著 朝日新聞社・刊 720+TAX円
世界を動かす原油のことが面白いほどわかる本 「一滴のオイル」から経済の流れが見える 白水和憲・著 中経出版・刊 1,500+TAX円
断髪のモダンガール 42人の大正快女伝 森マユミ・著 文藝春秋新社・刊 1,714+TAX円
恋愛の社会学 「遊び」とロマンティック・ラブの変容 谷本菜穂・著 青弓社・刊 1,600+TAX円
アメリカの毒を喰らう人たち 自閉症、先天異常、乳癌がなぜ急増しているのか ロレシッタ・シュワルツ=ノーベル・著 東出顕子・約 1,900+TAX円
ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書⑪ セルフレスキュー渡邊輝男・著 山と渓谷社・刊 2,200+TAX円
子どもは理系にせよ! 大槻義彦・著 NHK出版・刊 700+TAX円
おもしろサイエンス 海洋船舶の科学 菅野照造・監 船と海の研究会・編著 日刊工業新聞社・刊 1,500+TAX円
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by taketombow | 2008-05-14 22:43 | 雑感