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意地悪な日本人 日経コラムから

 日経(日本経済新聞)で面白いコラムを連載している。

大阪大学教授 西條 辰義 氏 が執筆している
やさしい経済学実験で解く 経済行動と感情
というコラムだ。
10月27日朝刊に掲載された 第五回日本人は意地悪か という記事。

人に儲けさせるくらいなら、自分が損をしてまでも邪魔をする。まさしく、今回の「未履修」問題に対する社会の反応そのものだ。

「あいつらだけ特をするのは我慢ならん!」

女々しい「妬み」「嫉妬」の社会。これが、どれほど前へ進もうとするチャレンジ精神に溢れた若者達をスポイルしてきたか。

そろそろ私たち日本人も、大人になるべき時期がやってきている。
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by taketombow | 2006-10-29 22:25 | 雑感  

大学側の沈黙


<履修不足>全国7万人超 虚偽報告、文科省調査で97校
全国各地の高校での履修単位不足問題で、単位不足となっている生徒が7万人を超えることが27日、毎日新聞のまとめで分かった。全日制高校の生徒数は約337万人おり(今年5月現在)、その2%を占める。大阪や京都府でも新たに発覚し、これで41都道府県403校となった。また、文部科学省も同日までに、都道府県教育委員会や政令市教委から報告のあった単位不足高校の途中集計を発表した。それによると、単位不足となったのは計97校だった。一方、福島県の教育長に続き、長野県の教育長も、校長時代に単位不足を黙認していたことを認め、謝罪した。


前提として、以下のことをきちんと確認しておきたい。

1 学習指導要領には法的拘束力があり、それを逸脱したことは違法行為であること
2 各教委の公的な調査に対して虚偽の報告書面を提出したことは、「公文書偽造」に当たる違法行為であること。
3 保護者に対しても「履修する」と知らせていたとしたら、保護者に対しても重大な背信行為であること。
4 (未確認情報だが)この未履修問題は、一部の底辺校や最上位校を除き、ほぼ全ての高校で行われており、教委は見て見ぬふりをしていたり、暗に奨励していた形跡があること。
5 一方で正規のカリキュラムを実施している高校も存在し、現状ではそれらの高校との間で不公平が生じていること。
6 普通高校の設置目的は大学進学だけではない。最初から進学を目的とはせず入学してくる生徒や、結果として進学せず、社会に出る前の最後の教育の機会となる生徒も数多くいること。


その上で、暴論を述べてみる。

 普通高校で大学進学を第一の目的としている場合、高校の価値は志望する大学に「入ってナンボ」である。大学へ入れなかった場合、普通高校で学習したメリットは一体何があるのだろうか。職業高校を卒業して、就職先がないのと同じだ。
公立高校の場合、学校間の競争は激しい。そして、進学実績がそれらを左右する。実績が良ければ良い生徒が集まり、実績は更に伸びる。悪ければ、質の良い生徒は集まらず、実績は低下し、マイナスの方へと循環していく。
 進学実績を上げることは、学校、生徒双方の利益に叶う。
このような現状からすれば、多少の法律の逸脱行為をしてまでも、進学実績を上げようと必死になるのは当たり前のことだ。文科省や教委は様々な指定校制度を活用し学校間の競争を煽っている。そのような背景の中で今回の件が明るみに出た。

今までの学校や公務員を巡る事件とは全く性格が異なることなのだ。

私腹を肥やしたわけでも、裏金を作ったわけでも、飲酒運転で死亡させたわけでも、4日しか働かずに5年間も給料を満額受け取っていたわけでも、巨額の賄賂を受け取ったわけでも、子どもの先頭に立っていじめをリードしたわけでもない。

 進学を目指す生徒の為を思いやったことだ。(明らかに法には反しているが)

 大学は、大学での学習に必要な学力、人間的能力の有無を入学試験で判断し、合格させているはず。未履修が大学で学問を修めるにあたり問題になるのなら、そんな生徒は合格できていないはずだ。
 合格させなければよいのだ。大学の入学試験は一体何を見ているのだろうか。
 それらの科目の未履修は、大学教育には全く支障がないということなのだろう。

 未履修が明るみに出て、現在の高校3年生だけが受験の直前に不利益を被るのは避けるべきだと思う。

 法を厳密に適用するのなら、平成15年度以降の該当する卒業生全員の成績証明書(内申書)を無効にすべきだし、大学は在学生全ての合格を取り消し、退学処分にすべきなのだ。内申書が虚偽であるのなら、それを資料として下された合格判定はその根拠を失うからだ。

 センター等受験に大きな影響を及ぼさない日程で、ある程度補講をし、残りはNHKの高校講座と通信添削か、卒業後の夏休みに数週間のスクーニングで補うということはできないだろうか。

 当然のこととして、真面目に履修した高校と”アンフェア”な未履修の高校とでは、その扱いに差があって当然だが、生徒のペナルティは少なめにし、学校、教師や教委が責任をもって担うことだと思う。

Excite エキサイト : 社会ニュース前代未聞のニュースらしいですが…
履修漏れの確認法

受験生の気持ちを考えると・・・。でも、基準になるのは・・・。
全国の高校で必修科目の未履修校拡大
すでに卒業した人は、どうなると?
「私学のウリを否定されたのでは・・・」
単位偽装の高校長が自殺
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by taketombow | 2006-10-28 09:45 | ニースに接して  

不覚!!

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(上の地図はクリックすると拡大し見やすくなる)

 お恥ずかしい事なので、余り気が進まないが・・・・・。
自分が再び起こさないように分析してみたい。そして事故防止に少しでも役に立てばと思い、敢えて書く。

 先週、鈴鹿で下山途中に転倒し額を岩で打ち裂傷を負った。丁度居合わせた藤内壁帰りのクライマーに応急手当をしていただき、下山後、名古屋市内の救急病院で受診した。裂傷の部分を縫合するとともに、頭部を岩角で打っているので、念のため頭部X線とCTを撮った。幸い異状は無かった。

 現場は、御在所岳裏道、藤内沢出合から数百メートル下ったところ。岩はゴロゴロしているが、ガレ場でもザレ場でも急斜面でもなく、急な坂道からやや緩やかな坂へと変わりつつあるところだ。通算、何十回も(いや百回を越えているかも知れない)通った慣れた道。

 衰えた膝の筋肉とバランス感覚を補うため、サポートタイツを着用し、ダブルストックを使用していた。

 それでも、転倒した。

 何故だろうか。

 「不注意」「年のせい」

 確かにそうだろう。でも、それだけでは、何の分析にもならないし、役に立たない。不注意なんて誰にでもあるし、高齢者が誰でも、いつでも転倒するわけでもない。

 コースは上の地図の青線部分。一の谷新道で御在所岳へ登り国見峠から上水晶谷を降りて上水晶出合からコクイ谷出合へ至る。帰路は国見峠迄は往路を辿り、そこから裏道で直接湯ノ山温泉まで降りる。休憩を含めた想定歩行時間は約8時間。急登部分は一の谷新道だけという軽いハイキングコースだ。

 振り返って考えると、ポイントは幾つかある。
1 ルートロスが2回有ったこと。
  上水晶谷は通る人が極端に少なくなり、ルートファインディングが困難になりつつある。下りはとにかく登りは特に道に迷いやすい。それを承知していたのだが、迷い枝沢に入り込んでしまった。(地図に赤線で示した部分)
2 1による想定外の体力消耗。
  約2時間程度ロスした計算になる。
3 ストックの使用が適切であったか。
4 山靴の不具合。
  入手した山靴の足慣らしも兼ねていたが、合わないようだ。右足には踵後部分と親指の付け根の外側部分に靴擦れができ皮がむけていた。

10/23  追加
 転倒したときの状況はよく覚えていない。
「あっ!」と思った瞬間に身体が前のめりになりストックが動かず、手もストックから離れず、手や腕で顔面を保護することもできないまま、岩角が目の前に迫ってきた。次の瞬間、額から「ガツン」という鈍い振動が伝わり、右の眼の上辺りから温かいものがしたたり落ちていた。

多分、

1 ストックが岩の間に挟まった。
2 無意識にそれを抜こうとして失敗した。
3 その間に身体は前進しているので、ストック下部を踏んだ。
4 ストックのグリップのゴム部とネオプレーン製の手袋との摩擦が強く、瞬時にグリップから手が離れなかった。
5 重心がずれバランスを崩して前のめりに転倒した。

というプロセスだったのだろうと思う。

縫合した傷もようやく治り一昨日抜糸してもらった。
額には、注意してみなければ分からないほどの微かな傷跡だけが残っている。

反省点
1 気分だけはいつまでも若いつもりでいるが、着実に体力は衰えている(残念だが)その点を自覚する必要があるかも知れない。
 転倒した時刻は、帰路に乗ったバス時刻から逆算すると、15時30分~16時00分位だ。ここで既に行動時間は7時間を超えている。それと意識せぬ間に、疲労が蓄積し、筋力が衰えバランスを保つことができなくなっていたかも知れない。更に、それとともに注意力も散漫になっていたであろう。ルートロスで体力と神経を浪費した後、慣れた裏道に安心し、急傾斜の部分を過ぎて更に安心し油断があったと思う。また、慣れない(足に合わない)山靴もマイナスに働いている。歩く度に足の其処此処が悲鳴を上げるので、つい足に注意が集中しがちとなる。当然、進路前方への注意力も低下していたことだろう。

2 今回はバランスを保つためのストックが却って災いした。万が一稜線上でこれが起きていたら、死は免れなかっただろう。安全のためストラップに手首は通していなかったが、グリップの素材と手袋の素材との相性は考慮していなかった。次の山行から、手袋の素材は検討したい。

3 救急セットの携行
  昔はいつも持っていたが・・・・・。いつ頃からだろうか救急セットを持たなくなったのは。
今回彼女らに手当てして貰えなかったら、血だらけのタオルで傷口を押さえるしか術がなかった。自分だけは転倒しない、怪我をしないという思い上がりが、今回の事故の伏線となっていたのかも知れない。

と、此処まで考えてみると、起こるべくして起こった事故だと言える。むしろ、大事に至らなかっただけでも有り難かったわけだ。
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by taketombow | 2006-10-24 23:16 | 私の山歩き  

「この3連休は赤岳へ!」のつもりだったが・・。

八ヶ岳赤岳を日帰り登頂するつもりだった。(勿論、山頂で芋鍋も)

当初は7日を予定していたが、天気の回復を待って8日に変更した。

 経験的にたいていの山は8時までに現地へ到着すれば駐車できる。そこで、5時に自宅出発、中央道経由で美濃戸へ向かった。美濃戸口には8時前に着いたのだが、車が溢れている。当然のこととして、美濃戸までは、一般車通行禁止。ここから歩くとなると、予定より往復2時間余計に掛かる。
 若い頃なら、胸弾ませて「登山開始!」と来るところだが、今はそんな体力はない。

急遽、予定変更。北八ツへ。白駒池とニュウ辺りを歩くことにした。
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古い切り株を濃緑色の苔が覆っている。

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北八ツの原生林は朝の光に溢れていた。


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池の畔のナナカマドやハゼ類が鮮やかに紅葉していた。

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ニウから見た白駒池。周囲の山は紅葉にはまだまだ早い。

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今回は芋鍋というよりもキノコ鍋。キノコをたっぷりと入れた。

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ニウからは富士が大きくはっきりと見えた。山頂には既に白雪が見える。

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周囲の山々ももうすぐ鮮やかな紅や黄色に染まる。

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帰路、麓から見上げた八ヶ岳。

近い内にもう一度来ようかな。

※ 天気は快晴。絶好の山日和だつたが・・。寒い。手袋をしていても指先が痛い。また、ニュウの山頂は風が強く、写真を撮ろうとケータイをかざすと、風で手が動かされてしまうほどだ。雪こそ無かったが、山は既に冬だ。これで天候が悪化したらと思うとぞっとする。 
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by taketombow | 2006-10-09 12:04 | 私の山歩き  

「悪魔の囁き?」奈落の底まで堕ちて行くのか?

 NHK富山放送局長が万引をした。
これに便乗したNHK批判や、この行為の擁護や批判をするつもりは毛頭無い。
「悪いことは悪い」のであり、組織であるNHKとも関係のないことだ。

 富山といえども、NHKの局長といえば地元では名士である。経済的に困窮してのこととも思えない。
 一方、たとえ5000円といえども万引きは犯罪だ。それなりの立場にいる者がそのようなことをすれば、たちどころにして地位も名誉も失うことは分かっているはず。なのに、彼の背中を押したモノは一体何だったろうか。

 それを知りたい。

最近では早稲田大学大学院の教授だった植草氏、それから人気グループ「ラッツ&スター」の元メンバーでタレントだった田代まさし氏など、それなりの地位や立場がある男性が破廉恥な犯罪を繰り返し自滅していく。「ちかん」や「のぞき」などの軽犯罪だが、一度だけならまだしも、数回繰り返したとあっては、彼らの元の舞台への復帰はあり得ないだろう。
 地位や名誉だけでなく、家庭も収入の道も失ってしまった。

 単なる性欲や好奇心を満足させるだけだったら、現代社会では有料・無料を問わずいくらでも方法はある。それらの事は彼らも十分分かっているはずだ。
 なのに、彼らをその誤った方向へと導き、破滅させようとする「力」は一体何だろうか。

 ひょっとしたら本人の意志だけではもはやコントロールの効かない、大きな力につき動かされているのかも知れない。

 彼らには倫理面の指導よりメンタル面のケアが求められている。

富山の局長が ここで踏み留まることを祈りたい。

※10/7 15:00追記 
 集英社新書 から 作家・精神科医の加賀乙彦氏 が「悪魔のささやき」という本を出している。これで扱っているのは、オウム事件、池田小事件等重大事件が中心だが、このような「悪魔のささやき」 が聞こえ影響されるのは、自分の心がふわふわとした何も考えない状態の時だと言っている。そして、「悪魔のささやき」とは、誰もが心の奥底に棲まわせている悪しきものだという。そのことに無自覚だと、内なる悪魔につき動かされてしまうことがあるのだという。本物の知を育て、個を育てることで防ぐことができるのだと。
Excite エキサイト : 社会ニュース
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by taketombow | 2006-10-07 11:32 | ニースに接して  

摺古木山で芋煮鍋

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自分は調理していたので、写真が撮れなかった。上の画像は以前自宅で試作したときのもの、具材が今回とは少し異なっている。

今日のレシピは以下の通り。
里芋    10個
牛肉   100グラム
長ネギ    1本
牛蒡     2/1本
マイタケ   1/2袋
生椎茸   1/2袋
こんにゃく 1/2枚

割り下
水 0.9L
醤油     75CC
日本酒   180CC(使用するのは20CCだけ。後は飲んでしまう)
砂糖 30G
だしの素  適当

野菜等は下界で予め下ごしらえをしておく。
里芋は金属たわしで強くこすり、皮をむき箸が通る程度に下ゆでする。長ネギは大きく斜め切りにする。牛蒡は金属たわしで強くこすって皮をむき、大きくささがきにして水にさらし、水にアクが出ない様になったら、皿に載せラップで覆い、電子レンジでチン。キノコ類は石づきを取る。このとき、小さく切ると土鍋に入れたとき見た目が悪いのでなるべく大きな塊のまま運ぶ。
牛肉は小さく切り、ラップに包み冷凍しておく。

それぞれをラップに包みギックに詰め込み山頂まで運び上げる。里芋は荷崩れし易いので、密閉容器に入れておく。牛肉は保冷剤とともに、保冷バックへ。土鍋は割れやすいのでタオル等で包みザックの中心に入れる。 

山頂に到着したら、土鍋に材料を放り込んで煮るだけ。
20分ほどすると、熱々の芋煮鍋のできあがり。
※ 砂糖と板こんにゃくは忘れたので入れなかった。

注意すべき点は2つ。

1 鍋を煮こぼれさせないこと。煮こぼれさせると、ガスバーナーの目が詰まりし故障する。最悪の場合以降の山行は中断せざるを得なくなる。
2 土鍋と水を運搬するために「ノリ」の良い相棒を確保すること。


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もう、紅葉が始まっていた。時期が来ると相当にきれいだろうと思う。


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山頂から見る中央アルプスの山々。 快晴で暑くもなく、寒くもなく絶好のコンディションだった。


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あまりの快適さに、山頂に長居してしまった。気がついたら2時間も居座ったことになる。午後からは雲が出てきて、山は少しずつ姿を隠してしまった。


天候に恵まれ快適な山行だった。

標高こそ、2169Mと高いが、山頂のかなり近くまで林道が通じており、2時間弱程度歩けば容易に登頂できる。水場も何カ所か有り、コースも整備されていて、特に危険なところや難しいところもなく快適だ。
 登山口となる林道終点とその付近には、避難小屋としても使えそうな休憩舎やトイレも整備されている。
 難所はここまでの林道にある。とにかく酷い悪路だ。乗用車、ワゴン車や1BOXカー等車の床面が低いタイプはお奨めしない。RV、SUV等4WDもしくは4WDもどきの車をお奨めする。
 無雪期なら4WDでまでは必要ないが、車の床面が低いと、マフラー、オイルパン、デフ等に当たりそうな箇所は無数にある。
 それから、同乗者は余程の強者でもない限り気分が悪くなる筈。酔い止めの薬も必携だ。
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by taketombow | 2006-10-01 10:04 | 私の山歩き