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定年退職の日

 この3月31日付で定年退職した。

 いつもと同じ五時半に起床し、7時のバスに乗る。そして地下鉄を2回乗り継ぎ再びバス。
 一つ手前で降りて職場までゆっくり歩き、8時少し前に自分の部屋に入る。

既に私物は殆ど運び帰り、部屋は後任の着任を待つばかりになっている。
固く絞った雑巾で、机上や引き出しを改めて水拭きし机に向かって見る。

 せめて最後の日くらいは「仕事を軽く切り上げ早めに帰宅」を目論んでいたが、そうは問屋が卸さない。何があっても、本日の24時までは私が責任を持つことになる。
 教頭が持ってくる最新の児童数をチェックする。
 よかった、このままでいけば、予定通り学級数で新年度はスタートできそうだと、安堵する。次に教務・校務も交え、教室配置、年間計画、担任配当、仕事の分掌等々、既に確定したことを淡々と再確認し、微修正していく。
 そうこうしている間に昼となったが、食べに行く時間はないので昼食は諦め、市の公館へ向かう。

 ここで、午後から退職辞令の交付式がある。市の賓客を迎えレセプション等の公的な接遇に使う施設だ。今日はここで教育委員長から一人一人にねぎらいのことばとともに退職辞令を戴いた。
 その後、再び職場に戻ったら、来客が二人。そのうちのお一人はnaritaさんだった。わざわざ私の職場まで来ていただき、温かい言葉と素敵な花束をいただいた。その心遣いが実にうれしい。

 あれやこれやで、職場を後にしたのは5時を少し回ってからだった。多くの職員がこの時間まで残って送り出したくれた。



 37年間、決して楽ではなかったが、やり甲斐があり、確かな手応えがある仕事だった。
そして、妻をはじめ家族の理解がなければ決して続けられない仕事でもあった。

幸い、家族に恵まれ、どの職場でも、同僚、上司、部下に恵まれて今日まで働く事ができた。
ただただ、感謝、感謝、感謝。

by taketombow | 2010-03-31 23:19 | 雑感  

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