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登山道の管理は?

 御在所岳「一ノ谷新道」の荒廃について、CBCのWEBを通じて「山小屋カレー」プロデューサーである大薗アナウンサーへメールを送った。「個々に回答はしない」とのことだったったので、その後、三重県菰野町観光協会にも電話してみた。

まず、「登山道の管理責任はどこか」と質問したところ、「無い」とのことだった。電話口に出た女性の方は、「上司は不在」とおっしゃってたので、正式な回答ではないかもしれない。でも、多分こんなものだろうと思う。

わたしは、アウトドアーに限定せず、自然を舞台とする全ての活動は、自己責任だと思っている。

 しかし、御在所岳のように、登山口まで道路が通っており、ロープウェイも通じている山の場合は、そうとばかりは言えない面もあると考える。昨今のように高齢者登山が盛んになると、地図を片手の初心者も数多く殺到する。登山装備が不十分な登山者は問題外だが、このようにアプローチが容易な山は、地図を片手に初めて挑戦する登山者でも、一般的な注意を持って歩けば、登頂(下山)できるように整備すべきだと思う。

さて、管理責任の所在に話を戻そう。町や県が観光の宣伝をしておりその素晴らしさを盛んにアピールしている。これは、どの観光地でもそうだ。そこへ、一般的な日帰り登山の装備をした登山者が標準的な注意を持って登山し、ルートの荒廃のため遭難した場合、100%登山者が悪いと言い切れるだろうか。

 ルートが不備なら不備と注意を促したり、補修をしたりする責務はないのだろうか。

その責務をどこが負うべきか、明確なルール作りが必要だと思う。

「もし、必要ならお手伝いさせて頂きたい」と申し出たが、町役場の観光課、もしくは御在所ロープウェイ(株)に連絡し、補修の手配をするとのお答えを戴き、「お手伝い」の件は丁重なおことわりを戴いた。

地元ばかりでなく、登山者も何らかの形で登山道の維持に参加すべき時代がきていると思う。

なお、御在所は「鈴鹿国定公園」に指定されており、許可無く区域内の動植物を採取したり、自然を改変することはできない。倒木一つ無許可では撤去できないはずだ。

何か良い考えのある方は、是非菰野町観光協会か菰野町観光課へ働きかけて欲しい。私たちの声が、行政を動かすこともある。

菰野町観光協会 0593-94-0050
菰野町観光課  0593-91-1111

by taketombow | 2005-07-26 21:22 | 私の山歩き  

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