「他山の石」としたい
学校の責任の有無にかかわらず、悲しくて残念な事故だ。
「行って来まーす!」と元気な声で家を出た我が子が、変わり果てた姿で帰宅したら、親としてやり切れない気持ちになるのは、当然だ。例え、我が子の軽率な行動が原因だったとしても、どこかにその悲しみや怒りをぶつけたくなる気持ちもよく分かる。
二度とこのような事故を起こさないためにも、次のことだけはきっちりと検証しておいてほしいものだ。
1 平素の給食指導はどうだったのか。早食い、早飲み、一気飲みの有無。それに対する指導の有無。
2 当日の状況はどうだったのか。そのとき、担任は指導したのか。それともやっていることを把握できず(実際に大騒ぎをしていない限り把握は困難だと思う)指導する機会すら無かったのか。担任が煽る様なことは無かったのか。
3 事件発生時の担任、養護教諭、管理職の対応はどうだったのか。
4 119番通報に遅れはなかったか。発生から何分後に通報したか。
5 発生後の事実確認は、何時、誰が、どのような方法で実施したか。
複数が担当し、職員だけでなく児童からも詳しく聞いたか。
6 直後の保護者への対応は、その心情を十分に汲んだ適切なものであったか。
事実確認のずさんさ、二転三転する説明の変更。これは決して有ってはならない。このことが周囲の不信を生み、悲しみを怒りへと変え、さらに油を注ぐ。
「危機管理」の観点から今回の学校の対応を見ると、二つだけ気になる点がある。
1 事実確認が十分になされないまま、記者会見をしてしまった。
→ 頭初「早食い競争はなかった」 → 後から「早食いを誘発する状況があった」に訂正。
2 記者会見を校門前で実施したこと。
子どもが一人亡くなっている。立ち話で済ます問題ではないはず。校内に会場を設け、落ち着いて複数で対応すべきだった。
Excite エキサイト : 社会ニュース
<給食パン窒息死>「早食い誘発した」校長会見 千葉・船橋
千葉県船橋市の市立峰台小で、6年生の男子児童(12)が給食のパンをのどに詰まらせ窒息死した事故で、末永啓二校長は24日記者会見し、「総合的に判断すると(早食いを)誘発するような状況があった。尊い命を守ることができず、誠に申し訳ない」と述べた。
末永校長の説明では、男子児童は別の児童から「3秒で食べてみたら?」「前に3口で食べた子がいたよ」などと言われ、「じゃあ食べてみよう」と、周囲の制止を振り切ってパンを二つに割って口の中に入れたという。
学校は同日、保護者説明会を開き、事故の経緯を報告した。【毎日新聞】
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今週の読書ノート(~10月25日)
by taketombow | 2008-10-25 19:55 | ニースに接して